再選が確実となり支援者と握手する前知事の斎藤元彦氏＝17日午後9時45分、神戸市中央区（彦野公太朗撮影）

パワハラ疑惑などを文書で告発された斎藤元彦前知事（47）の失職に伴う兵庫県知事選は17日、県内各市町で投票が行われ、前職の斎藤氏が再選を確実にした。斎藤氏は同日午後9時40分過ぎに事務所に現れ、支援者らと握手を交わし、「多くのみなさまにご支援いただいたことを心からお礼申し上げたい」と深々と頭を下げた。 【写真】やまない斎藤コール。大歓声の事務所前で喜びあう支援者ら 斎藤氏は文書問題に絡み、「県政に対する不信を与えたことは申し訳ない。今後は感謝と謙虚な気持ちをもっていきたい」と陳謝。そのうえで、「選挙戦は1人からのスタートでここまで支援が広がるとは思わなかった。本当に感無量だ」と述べた。 不信任案を突き付けた県議会や対立候補支援を表明した県内の市長との今後の関係については、「応援してもらえる県議もいた。そういった意味では政策をどう進めるのかが大事。しっかり対話をしながら理解してもらい、謙虚に丁寧にやっていきたい。それぞれの立場もあったろうがオール兵庫、ワンチームでやっていくことが大事だ」と選挙後のノーサイドを強調した。 元町商店街の事務所前には投票が締め切られる午後8時の前からマスコミや陣営関係者、支持者ら数百人が集まって待機。再選を果たした斎藤氏を前に何度も「斎藤コール」が上がった。