パ・リーグV3を狙うソフトバンクに死角はないのか?
「キャンプを見る限り、細川は2軍調整だったし、今季は高谷の試合出場数が増えるだろう。キャッチング、スローには不安はないが、課題はバッティング。過去に開幕マスクを任されたことはあるが、“今年はおまえでいくぞ!”と、ここまで期待のかかっているシーズンは高谷にとって、おそらく初めてだろう。その自覚と責任でどう変わるか。そこに期待はするが、高谷ももう34歳。 鶴岡、細川のFA戦略がうまくいかなかったし、勝ちながら若手を育成することがチームの大きなテーマだろう」と池田氏。 次世代のキャッチャー候補としては、2010年の高校生ドラフト1位の斐紹(23、習志野)と、育成ドラフト6位の拓也(23、揚志館)の2人のプロ6年目コンビが控えているという。 「揃って強肩のこの2人が、次世代のキャッチャー候補。育成出身の拓也は小粒だがまとまりがあって、斐紹は“頭の体操”がもっと必要だが足も速くスケールの大きさを感じる」と池田氏。斐紹(本名は山下斐紹)は、昨年の開幕3戦目でスタメン抜擢されたが、本塁上のクロスプレーで怪我をして以降、チャンスを逃した。斐紹と同期入団の拓也(本名は甲斐拓也)もスローイングはピカイチだ。 2人共にキャッチャーというポジションで課題を克服するのは簡単ではないが、最強と評判のソフトバンクは、正捕手不在、次世代捕手育成という問題を抱えながらV3を目指すことになる。