【プレビュー】日本時間未明~早朝のバトルに注目!第9戦カナダGPの舞台は激戦必至のモントリオール|F1
第9戦:カナダGP概要
モナコGPでチャールズ・ルクレールが感動的なホーム初勝利を飾った後、F1の舞台は再び北米へ。 今回のカナダGPはカレンダーの中でも最も見ごたえのあるレースのひとつであり、オーバーテイクが容易ではなかった過去の2戦と比べて様々な追い抜きポイントがあることがこのサーキットの魅力だ。 開幕戦前、今年もレッドブルの絶対的な支配が予想された中、蓋を開けてみれば8戦を終了してすでに4人の異なるドライバー、3つの違うチームが優勝を記録するなど波乱のシーズンとなっており、次戦もし烈なフロントロウ争いが期待される。 また、今季大躍進を遂げている角田裕毅は現在8戦中6戦Q3に進出しており、直近のレースでは中国GPを除いて6戦中5戦入賞を果たしている。すでに昨年の得点数(17ポイント)を超えた19ポイントを獲得して、堂々のドライバーズランキング10位をキープ。この成長著しい4年目のドライバーから今週末も目が離せない。
コースの成り立ち
ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットが完成したのは1978年。モントリオールを流れるセント・ローレンス川の中洲に、当時はサーキット・イル・ノートルダムの名前で建設された。中洲はノートルダム島という人工島で、1976年のモントリオールオリンピックでは、ボート競技の会場にもなった場所であり、五輪後は水と緑に囲まれた市民が集う公園となっていた。 F1初開催もサーキット完成と同じく1978年。それ以来、40年以上に渡って、カナダGPの舞台として様々な名勝負が生まれてきた。 1982年には、その年のベルギーGP予選で事故死したカナダの国民的英雄、ジル・ヴィルヌーヴの功績を称えて、サーキット名にその名前を冠することとなった。 このサーキットでは、印象的な初優勝を挙げたドライバーが多く、1995年にはジャン・アレジがキャリア唯一の勝利をマークしている。その他にも1年目から速さを見せつけた2007年のルイス・ハミルトンや、マシンが大破する大クラッシュの翌年(2008年)にポーランド人としてF1初優勝を果たしたロバート・クビサ、完走13台という波乱のレースを制した2014年のダニエル・リカルドなど、様々なストーリーが紡がれてきた。 市街地からのアクセスも良く、例年多くのF1ファンが駆け付けるジル・ヴィルヌーヴ・サーキット。しかし、新型コロナウイルスの影響で2020年から2年連続で開催がキャンセルとなり、2022年は3年ぶりのF1開催となった。そして2023年、2024年と3シーズン連続での実施となる。 ************ 【レース情報】 F1 第9戦:カナダGP※日本時間 6月8日(土)2:30~フリー走行1回目 6月8日(土)6:00~フリー走行2回目 6月9日(日)1:30~フリー走行3回目 6月9日(日)5:00~予選 6月10日(月)3:00~決勝 ************