いきものがかり結成25周年記念ライブ取材でオジサン記者が複数回、目に汗の理由は!?
<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム> いきものがかりの結成25周年記念ライブ「いきものがかり 路上ライブat武道館」を取材した。 同ライブの開催を発表した5月、神奈川・ぴあアリーナMMでの全国ホールツアー千秋楽も取材したが、この時「武道館で路上ライブ?」と頭の中は疑問符だらけだった。だが、その謎も解けた。 いきものがかりは路上ライブからデビューも、メジャーデビュー後は、弾き語り形式のライブを1度も行っていないという。水野良樹(41)は武道館のステージ上で、そう明かした。吉岡聖恵(40)と「いつもと違ったライブを」と考えた結果が、この“原点回帰”だった。 武道館のステージには緑をあしらった。“路上”を演出したが、ステージにはグランドピアノが置かれ、一般的にイメージするものとはやや趣が違った。 これは記者の想像だが、本来100%の演奏ができる武道館という環境で、それをやらないことにも葛藤があったのではないだろうか。武道館であえてメジャーデビュー前を再現することもできたかもしれない。だが、そうしなかったのは、(物理的に再現できないこともあるだろうが)いきものがかりとして、音楽へのこだわりや姿勢が演出を越えた結果だと感じた。 当日は1万2000人が集まった。だが、1曲目の「会いたい」では、まるで誰もいない空間に吉岡の透明感あふれる声が響き渡るかのような静けさがあった。誰ひとりとして声を上げることもなく、吉岡の声を、そしていきものがかりの音楽を聞き入った。実はこの時、記者の目には汗が浮かんでいた。最近歳のせいか、目に汗をかきやすくなったようだ。 アンコールでは、サプライズゲストに小田和正(77)が登場。オフコースも大好きだった記者だが、小田和正の生声は初体験だった。「SAKURA」では吉岡との美しいハーモニーを披露したが、この日2度目の目に汗となってしまった。 そしてその後、今度は締め切りに追われ、目に汗となるところだった。 【川田和博】