【宇都宮競輪・GⅡ共同通信社杯】小原佑太は初戦敗退ながらパリ五輪代表の力を誇示
<15日・宇都宮競輪・3日目> 【記者コラム・野口雅洋の「1000円勝負」】 小原佑太が、パリ五輪代表らしい走りを見せている。1予は7着に終わり早々と予選敗退だったが、内容は見応えがあった。打鐘から突っ張り先行含みで踏むと石原颯の番手にはまり、すかさず鐘4角でカマしてきた菊池岳仁に合わせて出る豪快戦。サラ脚の山口拳矢らに捲られて失速したとはいえ、さすがの動きだった。 2日目は3番手に飛び付く器用さを見せると、直後に入った久田裕也に合わせながらBS捲りを放って完勝。3日目は打鐘突っ張り先行を藤井侑吾に終1半で叩かれたが、3番手に付き直して直線勝負。「中を割ってきたのが和田圭さんだと思ってコースを開けてしまった」という勘違いで山田英明の突き抜けを許したものの、2着は確保した。 先月はパリ五輪からGⅠ平塚オールスターに直行した。「時差調整もできず、きつかった。その後に1週間ほどオフがあったけど、表敬訪問などもあったし心身ともに休まりませんでした」。まだリフレッシュはできていない状態だが、今回は「体調管理ができて、体は動いてくれている」と一定の手応えを感じている。競輪特有のヨコの動きにも、「脚に余裕があるので、徐々にだけどやれるようになってきています」。競技とは違う走りも身に付け、たくましく成長している。 ▼6R(小原佑太) パリ五輪のスプリント予選では、太田海也に上を行かれたとはいえ200メートルフライングダッシュの日本記録をいったん更新。脇本雄太より速い男が、豪快捲りで白星締め。2―139―1359、2―3―7。 ▼11R(荒井崇博) 山崎賢人が駆けて、北津留翼が抜け出せばチャンス。23歳で取った単発のヤンググランプリ以来、約23年ぶりのビッグV。7―8=129、7―29―129。