アップル、スマートグラス市場に参入検討-社内調査「ATLAS」開始
(ブルームバーグ): 米アップルは現在市場に出回っている製品に関する社内調査を活用し、スマートグラス(眼鏡型端末)市場への参入を検討している。人気が高まりつつある同分野にメタ・プラットフォームズに続いて参入する構えだ。
事情に詳しい関係者によると、「ATLAS」というコードネームで先週始まったこのイニシアチブでは、スマートグラスに関する社員からのフィードバックを募集。近い将来、追加のフォーカスグループ調査も計画されているという。関係者は極秘の取り組みであることを理由に匿名を条件に話した。同調査はハードウエアエンジニアリング部門の一部である製品システム品質チームが主導している。
同グループは本社の一部従業員に宛てた電子メールで「誰もが愛するような製品をテストし開発することは、アップルの業務に非常に重要だ」とし、「そのため、市場に出回っているスマートグラスを使用したユーザー調査への参加者を募集している」と説明した。
アップルが新たなカテゴリーへの参入を検討する際には、既存製品について人々が気に入っている部分を理解するため秘密のフォーカスグループ調査を開くことが多い。同社は通常、顧客ではなく従業員を対象とするため計画を公表せずに済む。アップルの広報担当者はコメントを控えた。
最新の調査は、アップルがスマートグラスに関する独自の取り組みを前進させていることを示唆する。ブルームバーグは以前、アップルが同市場への参入を検討しており、メタが販売する「レイバン」ブランドのスマートグラスに挑戦する可能性もあると報じていた。ただ、実際の製品化はまだ何年も先になりそうだ。
原題:Apple Explores Push Into Smart Glasses With ‘Atlas’ User Study(抜粋)
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Mark Gurman