ラージョと引き分けたレアル・マドリー、アンチェロッティ「ヴィニシウスが倒された場面は明らかにPK」「2025年は素晴らしいものになるよ」
14日のラ・リーガ第17節、レアル・マドリーは敵地バジェカスでのラージョ・バジェカーノ戦を3-3のドローで終えた。カルロ・アンチェロッティ監督は試合後、FWヴィニシウス・ジュニオールが倒された場面で、PKが取られるべきだったとの見解を示している。 前半、ラージョに2点を先取されたマドリーは、MFフェデ・バルベルデ、MFジュード・ベリンガムのゴールで同点に追いついて試合を折り返し、FWロドリゴのゴールで一時逆転を果たした。しかし60分過ぎにMFイシに同点弾を決められ、途中出場のFWヴィニシウス・ジュニオールらが奮闘するも勝ち点1を分け合っている。 この試合の75分には、ヴィニシウスがペナルティーエリア内でラージョDFに倒されたが、マルティネス・ムヌエラ主審はPKを取られなかった。アンチェロッティ監督はその判定への不満を口にしている。 「私には明白なペナルティーに見えたがね。ヴィニシウスをベンチスタートとした理由? 彼は負傷明けの試合(アタランタ戦)で90分間プレーしていたからね。今日は2回チャンスを迎えたし、良いプレーを見せたと思う」 判定には不満を述べるアンチェロッティ監督だが、チームのパフォーマンスには概ね満足しているようだ。 「私たちは最初負けていたが、その後に追いついた。0-2とされた後の45分間は素晴らしいプレーを見せたよ。何度もチャンスをつくっていたしね。3-3とされた後も、最後までトライしていた」 「私たちは団結心のあるチームとしてドローゲームを演じた。良い道を歩んでいるし、私は満足してここを去るよ」 アンチェロッティ監督は再びDFラウール・アセンシオをベンチスタートとして、MFオーレリアン・チュアメニをセンターバックで起用。だがフランス代表MFがセンターバックのレギュラーになったことは否定している。 「彼はレギュラーではない。緊急事態だからそう起用しているということだ。彼はそのポジションのプレーに慣れているわけではないが、ビルドアップの良い解決法を見つけたよ」 負傷離脱から復帰したばかりのロドリゴにとっては、9月24日以来と久々のゴールだった。アンチェロッティ監督は同選手や、同じく負傷から復帰したMFエドゥアルド・カマヴィンガ、また復帰目前のDFダヴィド・アラバに期待を寄せている。 「ロドリゴはゴールだけが足りなかった。彼は最高のレベルに戻っているよ。水曜日、私たちはタイトル(インターコンチネンタルカップ)を獲得する可能性があるが、スペクタクルな1年を締めるものとなるだろう」 「今日の引き分けに不安を感じるか? マジョルカ戦とラス・パルマス戦は不安になったが、この試合は違う。私たちには昨季と同じようにプレーに臨む姿勢があった。ロドリゴ、カマヴィンガが戻り、アラバもまもなくだ。私は2025年がとても素晴らしいもになると思っているよ」 なおロドリゴに対するファウル疑惑について、スペイン『ラディオ・マルカ』でレフェリングを解説するペレス・ブルジ元審判は「ラージョの選手はボールをクリアしようとしていて、ヴィニシウスが足を残していた」と、PKの可能性を否定。その一方でイトゥラルデ・ゴンサレス元審判は『アス』に対して、「あれは明確なPKだったが、ヴィニシウスはその前に退場していたはず」と発言。ヴィニシウスは該当の場面の前に審判に抗議をしてイエローカードを受けていたが、その際にレッドカードを提示されるべきだったと主張した。