「dカード PLATINUM」はどんなユーザーがお得になる? GOLDからアップグレードすべきか検証してみた
3.マネックス証券の「dカード積立」で最大3.1%ポイント還元
dカード PLATINUMではクレカ決済で資産運用ができる「dカード積立(dカードのクレカ積立)」することで、毎月の積立額に対して最大3.1%のポイントがもらえる(年間最大3万7200ポイント)。 NISAのつみたて投資枠の上限は月10万円。初年度は一律3.1%になるので、月10万円を積み立てた場合、年間で3万7200ポイントがたまる。2年目以降は毎月のクレカ利用額によって還元率が異なり、毎月10万円未満なら1.1%、10万円以上~20万円未満なら2.1%、20万円以上なら3.1%がたまる。 dカード GOLDの場合は最大1.1%になるので、月10万円の積立で年間1万3200ポイントになる。以下の表は毎月の積立額を3万円、5万円、10万円にした場合に獲得できるポイントだ。仮に毎月3万円の積立でも還元率が3.1%なら年間1万1160ポイントとメリットが大きい。 なお、dカード積立はNISA口座だけでなく、課税口座も対象になる。その場合、ポイント還元率はNISA口座とは異なるので注意したい。また、資産運用は元本割れするリスクもある。
4. ケータイ補償として最大20万円付帯
筆者がdカードで一番メリットを感じているのが、スマホの紛失や全損を補償してくれる「dカードケータイ補償」だ。dカード GOLDでは最大10万円なのに対して、dカード PLATINUMでは最大20万円にアップする。最近のスマホは10万円以上と高額のため、20万円まで補償があるのは安心だ。 ドコモショップなどのドコモが指定する販売店舗で、同じ機種で同じ色のケータイをdカード PLATINUMで購入した場合、利用金額の請求額から補償金額が減額される。事故時の費用は2025年12月までは無料だが、2026年1月上旬より1件につき1万5000円が発生する。
まとめ:dカード PLATINUMで得するかはクレカの利用額がカギ
ここまでの説明で、dカード PLATINUMでどれほど得できるかは、クレカの利用額によることが分かる。年会費の元を取るためには毎月10万円以上の利用額が目安。毎月25万円以上の利用額なら1.の特典で最大20%還元、2.の特典で3万円相当、3.の特典で最大3.1%還元と、かなり得することができる。もちろんドコモユーザーでeximoポイ活、ドコモ光の利用は必須で、ドコモでんきGreenを利用しているとなお良い。 クレカの利用額をアップさせるためには、家族カードを活用するのも有効だ。1枚目は無料で発行できる(2枚目以降は1枚1100円)。支払いをメインの人のdカード PLATINUM に集約することで、利用額をアップできる。 ということで、dカード PLATINUMの注目点を以下の表にまとめてみた。dカード GOLDからdカード PLATINUMにアップグレードした場合、自分ならどれくらい得できそうか検証してみてほしい。 dカード GOLDユーザーがランクアップするときに注目すべきはココ! 筆者の場合は「ahamo」ユーザーなので、1.のポイント還元は対象外。dカード GOLDの利用額が毎月4万円くらいなので、2.の特典は得られない。資産運用は行っていないので3.の特典も対象外になる。dカード PLATINUMへのアップグレードよりも、まずはdカード GOLDで得するためにもっと利用額を増やすことや、NISA口座の開設などを検討してみたいと思う。 なお、クレカの利用額には、モバイルSuica、モバイルPASMO、モバイルICOCAを除く電子マネーのチャージ代金、金利・手数料、年会費、「THEO+ docomo」における「dカード積立」代金、マネックス証券における「dカード積立」代金、募金などは含まれないので注意したい。
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