9月のドラッグストア販売額、健康食品2%減
ドラッグストア(DgS)で紅麹問題の余波が続いている。経済産業省がまとめた「商業動態統計」速報の9月分で、DgSでの健康食品販売額は前年同月比2%減と落ち込んだ。一方で化粧品・小物は好調が続いている。 9月のDgS販売額は7288億円で、前年同月比3.9%増。41ヵ月連続のプラスとなった。店舗数は1万9525で同3.7%増。 カテゴリー別では、金額が最も多い「食品」の販売額は2436億円で、同5.8%増。経産省のサービス動態統計室によると、米の価格上昇が影響したほか、10月の値上げを前に、チョコレートの買いだめ需要があったという。ただ、「食品」はDgSで寄与度が最も高いが、「伸び率が低くなってきている」としている。 「ビューティケア(化粧品・小物)」は960億円で同12.6%増と伸長。カテゴリー別で唯一の2ケタ増となった。「カウンセリング化粧品が好調」という。 青汁やダイエット食品など「健康食品」は232億円で、同2.3%減。微減ながら、マイナス幅は現時点で今年最大となった。同統計室によると、紅麹問題の影響が継続。「高価格帯の商品が不調」との声があったとしている。節約志向の影響を指摘するDgSもあったという。