韓国アマチュアスポーツ、AI無人カメラシステムが「革新的中継」
【09月21日 KOREA WAVE】韓国の衛星放送事業「KTスカイライフ」は19日、ソウル市麻浦区の本社で記者懇談会を開催し、「AIスポーツ中継プラットフォーム事業」に本格的に進出すると明らかにした。国際サッカー連盟(FIFA)が後援する「2024ソウル・ホームレス・ワールドカップ(Homeless World Cup)」の単独中継を起点に「AIスポーツ中継プラットフォーム」に飛躍するという。 KTスカイライフは7月、スポーツライブ中継を手掛ける「HOGAK」に68億ウォンを投資し、持分23.78%を取得した。KTスカイライフ子会社の有線放送「HCN」の30億ウォンの持分投資まで加えると、HOGAKの持分約34%を確保した形だ。 韓国にはさまざまな種目の学生スポーツ、アカデミー、同好会があり、大規模なアマチュア市場が存在する。新型コロナウイルス以降、オンラインによるアマチュアスポーツコンテンツへの関心も急激に高まった。KTスカイライフは、アマスポーツ市場を「ブルーオーシャン」と見て、新事業として選択したという。 KTスカイライフのチョ・ジュンファン未来戦略チーム長は「ドラマを一つ制作するより中継の方がはるかに安い。革新的なコストパフォーマンスで中継市場を開拓できる」と判断したという。 AI基盤のスポーツ中継プラットフォームは、無人カメラでアマチュアの試合を撮影し、コンテンツを自動的に生産してアプリで流通させる。クラウドに保存されたコンテンツを視聴し、編集できる体験型サービスで、自分だけの映像を生成して保管することができる。また、試合分析データの算出も可能だ。 HOGAKはイスラエルの「Pixellot」が開発したAIカメラシステムを活用している。競技場内に設置されたAIカメラでリアルタイムの試合映像を撮影し、これを自動編集して中継する方法だ。人員が大量に投入される従来の中継方法に比べ、大幅にコストを削減できる。 現在、HOGAKはサッカー、野球、バレーボール、ハンドボールなどの種目を中継している。大韓サッカー協会、大韓バレーボール協会、大韓ハンドボール協会などと中継権契約を結んでおり、今後はテニス、格闘技などに種目を拡大する。 HOGAKのユン・ジョンフン理事は「今年からYouTube配信はせず、HOGAKだけで独占中継サービスを展開している。HOGAKアプリをインストールする手間があるが、提供するさまざまな良いサービスを通じて、親や学生の満足度が高い」と話している。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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