今年はクヨクヨしない、自分を責めない!習慣化のコツは「続かなかったら、また始めればいい」
新年がはじまり、「今年こそ何かしたい」と考えている人も多いでしょう。 似た内容の新年の抱負を毎年立てている人や、「三日坊主でどうせ続かないし…」とあきらめている人もいるかもしれませんね。 そこへ「今日を新しい人生のはじまりにしよう」と説くのは、順天堂大学医学部教授の小林弘幸さん。著書『はじめる習慣』(日経ビジネス人文庫)より、はじめることのハードルを下げ、習慣化することのコツを紹介します。
5年後のあなたは、今のあなたを羨ましく思う
小林さんが定義する「はじめる」とは、新しいことに限ってはいません。 毎日同じことの連続であっても、「今日が新しい人生のはじまり」と意識する習慣を身につけること。週に1~2回でいいからそんな思いで1日をはじめることが大切だと小林さんは書いています。 そんな小林さんがよく口にするのは「今日が一番若い」というフレーズ。 ひょっとしたら、あなたは「けっこう歳をとってしまったなあ」「自分も○歳になったから」と感じているかもしれませんが、5年後のあなたは確実に今のあなたを羨ましいと思っています。(中略)何かをはじめるなら、今以上のベストタイミングはありません。 (『はじめる習慣』3ページ) 本書には「はじめる習慣」を身につけて習慣にするための99のティップスが紹介されていますが、まずはそのはじめの一歩を踏み出すためのステップについて、具体例を挙げてみましょう。
三日坊主、上等。続かなくても「はじめること」が大事
第一章「まず、はじめてみる」で小林さんがもっとも伝えたいことは、「はじめるハードル」はとにかく低くするということ。 「勉強をはじめたい」と思いながら何年も経ってしまった…という人が多いように、目標の達成よりもむしろ、はじめるハードルのほうが高いのだそうです。なんとなくわかりますよね。 1. 机の上をきれいにする 何からはじめたらいいかわからないという人に、最初にすすめたいは「机の上をきれいにすること」だとか。 ポイントは「完璧にきれいにしようとせず、ほんのちょっとでいいから片づけること」と小林さん。たしかに完璧にきれいにしようと思うと、その意気込みがかえって負担になってしまうこともあります。 「少しきれいにした」という結果だけでも、はじめの一歩になるのはいいですね。 2. 終わったものを捨てる 片づけをするときに意識したいのが「終わったものを捨てる」こと。 たとえば、資格取得のために使った参考書や資料、別れた恋人からもらった思い出の品など。気持ちを切り替えるために「物理的に物を捨てる行為」は理にかなっているのだそうです。 「また読み返すかもしれないし」「がんばった証だから…」という理由で取っておいているものがあれば、思い切って処分してみましょう。 3. 気になる用事は3日以内にやればいい あれもこれも「やらなければいけない、やったほうがいい、やりたい気持ちはある」。それなのに手をつけられていない、後回しにしてしまっている…。そんな自分を責めなくても大丈夫。 小林さんがすすめるのは「気になる用事は3日以内にやる」と決めること。 まず気になっていることを紙に書き出します。そうすることで、気になっていることが「はっきりとした期限のある用事」になり、片づけやすくなるそうです。 4. 三日坊主は当たり前。はじめるだけでいい 続けることより、はじめることのほうが大事。「三日坊主は当たり前で、何かをはじめただけで優秀なくらい」と小林さんはつづっています。 一番よくないのは「続かなかった自分」を責めたり、クヨクヨ考えたりすること。(中略)さらに悪いことに「続けられなかった…」というネガティブな記憶によって次に何かをはじめることができなくなってしまいます。何かをはじめて続かなかったら、またはじめればいいだけです。 (『はじめる習慣』46~47ページ) 続かなかったら、「私には向いていないのかも。だったら別のことをやってみよう」と切り変えればOK。「続かないのはごくごく普通のことなので、『はじめること』をやめないでください」と小林さん。 そう言ってもらえると、気持ちがラクになりますね。 新年に目標を掲げて取り組むの素晴らしいことです。 小林さんの提言は、目標や思いを達成するための日々のウォーミングアップ、基礎体力づくりと考えてもいいのかもしれません。 「準備が整ったら」と機会をうかがわず、今日から、今から、はじめてみませんか? ──2023年12月22日の記事を再編集のうえ、再掲しています。 >>Kindle unlimited、99円で3カ月読み放題キャンペーン中! Source: 日経ビジネス人文庫
ライフハッカー・ジャパン編集部