中国でプライベートシェフが人気 3月まで予約でいっぱい
【CNS】中国では春節(旧正月、Lunar New Year)期間の食事はとても大切だ。最近では、ホテルのレストランに行くだけでなく自宅に専属のプライベートシェフに出張してもらうことも増えてきた。 浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)余杭区(Yuhang)出身の丁堯(Dingyao)さんは、26歳のプライベートシェフだ。彼と彼が率いるチームは、シェフの制服を着て食材や調理道具を積載したカートを運び込み、指定された時間に顧客の家に出張する仕事をしている。 春節前日の2月9日、丁さんらのチームは1日で9か所に出張した。「プライベートシェフが自宅に来ると、自宅の温かさ、ホテルのような品質、そして絶妙なプレゼンテーションが手に入ります」と丁さん。春節期間中は1日平均5~6件の予約が入っているという。現時点で3月まで予約で埋まっているという。 プラベートシェフを招いて家庭で料理をしてもらうスタイルには現在、依頼者がメニューを決めた後、シェフに好みの食材や調味料のリストを渡して準備してきてもらい、その上で調理サービスを提供してもらうスタイルと、依頼者が自ら食材などを準備した後、出張シェフが調理サービスを提供するスタイルがある。 丁さんは、高級食材を使わなければ2000元(約4万1754円)もあれば十分だと語る。彼はSNSに価格表を投稿したことがあるが、材料費とサービス料を含めて8人分で2000元だった。そのメニューは冷菜5品、温菜11品にスープや主菜。紅焼肉やアワビだけでなく、ボストンロブスターやダンジネスクラブなども注文できるという。 ただし、春節期間中は一部魚介類などの食材価格が上昇するため、価格もそれに応じて値上げされる。一般的な家庭の宴会では、食事プランや料理の難しさに応じて800~1200元(約1万6701~2万5052円)のサービス料もかかるという。 丁さんは「出張シェフは毎日が新たな挑戦です。さまざまな家庭のキッチンで料理をするのは新鮮でやりがいもあります。もっとチームを大きくして、年収100万元(約2000万円)を目指して頑張りたい」と話す。(c)CNS/JCM/AFPBB News ※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。