香港にソウルで行列ができる韓国鍋店「韓鍋酒舍」
韓国で連日行列ができる韓国鍋店「韓鍋酒舍」が10月21日、灣仔の聯發街(G/F, 18 Lun Fat Street, Wan Chai TEL 2382 2178)にオープンした。(香港経済新聞) 【写真】韓国本店と同様、ダーク ウッドをメインテーマにした内装の店内 ソウル江南にある本店では、夜は平均2時間待ち、解酒湯の月間販売量は最大3万2000杯を誇る。 香港店は同ブランドにとって初の海外支店で、「韓流(はんりゅう)ブームに乗じて韓国料理をもっと世界に広め、世界中のグルメに本格的なKフードを紹介したい」と出店を決意した。 店舗面積は約3000平方フィートで、席数は60席以上を配置。内装は韓国本店に倣い、ダークウッドをメインテーマに、シンプルで控えめなムク材の家具が温かみのある落ち着いた雰囲気を醸し出している。 メニューは伝統的な鍋料理が中心で、牛肉の多くの部位を含むほとんどの食材は、本店と同じ水準を保つために韓国から直送し、本場韓国の味を提供する。 スープの起源は、100年以上前に仁川港が開港した際、港で働く労働者たちが主食の残り物の内臓やひき肉、骨を使ってスープを作り、飲酒をした翌日まで食べたことにある。 韓国人は日常的に飲酒文化が浸透していることもあり、二日酔いを解消するために、地元の人たちは熱い「解酒湯」を鍋として、眠気覚ましや気分転換をする習慣がある。 スープの一番人気は、内臓から作られたトリッパスープで、牛骨、牛肉、野菜など様々な具材を数時間煮込み、韓国特製の調味料を加えてスープの鮮度を高めたもの。「あっさりとしていて生臭くなく、飲んだ後の胃に優しくとても温まる」という。スープには牛の三枚肉、豆腐、モヤシ、大根、白菜、ネギなどがたっぷり入り、辛さはマイルドなものが多いという。 スープのメニューには細切りのミノを使う辛めのスープが特徴の看板商品「牛肚解酒湯」(98香港ドル)や牛モツをメインにした「牛内臟湯」(108香港ドル)のほか、香港限定の大きな水餃子3つを浮かべた「餃子解酒湯」(78香港ドル)を用意した。スープにはキムチやご飯などが付く。鍋にご飯を入れて、米粒がスープのエキスを吸収させる食べ方もあるという。 もう一つの看板メニューである「牛腸火鍋 」(2人用=488香港ドル、3~4人用=688香港ドル)も人気を集める。スープのベースにはゆでた牛腸と野菜をふんだんに使い、「油っぽすぎず、油のコクを感じる独特の風味」がある。 牛腸は生臭さがなく、柔らかくなるよう丁寧に処理し、ミノ、マッシュルーム、シイタケ、柔らかな豆腐、ネギなどの具材と合わせ、「風味豊かでコクのあるスープに仕上がっている。 うどんと一緒に食べてもいいし、チャーハンと一緒に食べれば、残ったスープで韓国風ビビンバを作ることもできる。 韓国から取り寄せた牛の内臓のスープは、内臓の新鮮さを十分に引き出すため、とろ火で煮込んでいる。 基本的にはウォークインのみ。プライベートルームのみ予約可。営業時間は、ランチ=11時~15時、ディナー=18時~11時30分。
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