ウクライナ攻撃でガス相場上昇 ロシア施設制圧情報、供給懸念
【モスクワ共同】ロシア西部クルスク州に越境攻撃したウクライナ軍が、ロシアからウクライナ経由で欧州に天然ガスを輸出する同州スジャのガス関連施設を制圧したとの情報を受け、供給懸念からガスの相場が上昇した。ただウクライナ経由のガス供給量は欧州全体の需要の数%にとどまり、影響は限定的との見方が専門家の間では強い。 ロシア通信によると、欧州の代表的な天然ガスの先物価格は8日、千立方メートル当たり450ドルを上回り、昨年12月以降の最高値となった。 ロシアのエネルギー専門家アレクサンドル・ソプコ氏によると、ロシアからウクライナ経由で欧州に供給されるガスは欧州の需要全体の約4.5%。