小河商店、意匠性エキスパンドメタル「鱗シリーズ」拡販。全国で認知度向上に注力
コイルセンターおよびエキスパンドメタル、メタルラスなどの製造・販売を手掛ける小河商店(本社・名古屋市、社長・小河通治氏)は、意匠性エキスパンドメタルを「鱗シリーズ」としてブランド化、全国での認知度向上に取り組んでいる。 同シリーズは通常のエキスパンドメタルと比較して線の太さを大きくすることで、目隠し効果を向上させたもの。デザイン性に優れており、目隠し・日除けとして外壁にも、アルミ材で軽量なため天井にも、採光・通気性が良いことから格子にも、さまざまな場所に使用することができる。 元々特殊なエキスパンドメタルとして数年前から製造・販売を行っており、今年に入って高付加価値製品として拡販を図るため、「鱗シリーズ」と命名。すでに病院やホール、バルコニーなど多数の採用実績を持つ。 同社は1912年創業で、1972年から京都建材工場(京都府木津川市)にてエキスパンドメタルの製造を開始。最近は施工現場での溶断やグラインダー切断が、人手不足により対応できないケースが増え、図面やデータからエキスパンドメタルを異形切断するニーズが高まっている。同社は数年前から全国的にも珍しく、レーザーでの異形切断を開始。一品一様の製品製造を強みに、ユーザーの人手不足解消に貢献している。京都建材工場の小河範恭常務は「当社は名古屋本社で、全国的にはコイルセンターのイメージが強いだろう」とし、「改めて高付加価値製品『鱗シリーズ』としてラインアップを充実させた。エキスパンドメタル事業における技術力も同時にPRしていく」と意気込む。