【ヒョンデNが目指す次世代高性能EV】Nデイ2024にて「RN24」発表 将来の可能性を示す
ソウル発表
ヒョンデの高性能ブランドNが、イベント「Nデイ2024」において次世代ローリングラボの「RN24」を発表し、高性能電気自動車(EV)がもつ将来の可能性を示した。 【写真】「RN24」とベースとなった「アイオニック5N」をみる (69枚) 毎年恒例のイベントNデイの今年のメインテーマは、ヒョンデNの絶え間ないイノベーション、モータースポーツで実証済みの高性能テクノロジーで最高を目指すというコミットメント、そして将来のビジョンであった。 また「EVテクノロジーだけが実現できる愉しく魅力的なドライビング体験を創造する」というブランドの取り組みを反映する3つの柱である「コーナリング性能」/「サーキットを本気で走れる能力」/「日常もドライビングを愉しむ」 にもスポットライトをあてていると述べた。 ■ジェネシス&パフォーマンス開発技術担当マンフレッド・ハラー副社長 「ヒョンデNは単なるブランドでなく、イノベーションと高性能に対する当社のコミットメントを表しており、『RN24』は、私たちが未来のためにリスクを恐れることなく野心的に取り組んでいることの証です」と発表。 ヒョンデNの次世代ローリングラボの「RN24」は、モータースポーツ・テクノロジーとNの量産モデルの架け橋の役割を果たす革新的テスト車両の最新モデルだ。 2012年のRM(レーシングミッドシップ)シリーズから始まり「RN22e」や「Nビジョン74」などのEVを含むローリングラボは、各種高性能技術のテスト車両として活躍してきた。 「RN24」は、このレガシーを引き継ぎ、モータースポーツ・テクノロジーの限界を押し広げてNブランドのEVの未来を形作っていくという。
軽量・コンパクトなシャーシにハイパワー
今回の「RN24」の世界デビューは近未来へのNのビジョンを示している。 「最もパワフルなEVパワートレインを可能な限り小さなパッケージに収める」という目標を実現するため、彼らは「アイオニック5N」搭載のモータースポーツ対応650psデュアルモーター・パワー・エレクトロニクス(PE)システムを採用。 これを世界ラリー選手権にインスパイアされたコンパクトなEVシャーシに搭載することで、Nブランドのファンのためのコンパクトで軽量・俊敏なEVを実現したという。 このローリングラボは単なるテスト車両ではなく、次世代の高性能EVについて新たな対話を始めるためのプラットフォームであり、「パワーやスピードを向上させるだけでなくドライバビリティと精度に細心の注意を払うことで、さらに素晴らしいEVドライビング体験を提供する新たな方法を模索し続ける」という、リスクを恐れないヒョンデNの考え方を反映していると発表されている。 「RN24」は「アイオニック5N」のPEシステムを搭載。再設計されたバッテリーパックは、量産モデルの84kWhという容量を維持しながら340mm短くなったホイールベースを実現することで、世界ラリー選手権(WRC)におけるヒョンデの「i20Nラリー・ハイブリッド」のライバル車に匹敵するBセグメントサイズまでの小型化に成功したと強調した。