【箱根駅伝】立大、63年ぶりシード権獲得ならず 高林監督「復路では他大学の選手のすごい力を見せつけられた」
◇第101回東京箱根間往復大学駅伝競走復路(3日、神奈川・箱根町芦ノ湖スタート~東京・千代田区大手町読売新聞社前ゴール=5区間109・6キロ) 立大は10時間58分21秒で総合13位に終わり、史上最長ブランクの63年ぶりのシード権獲得はならなかった。往路は8位だったものの、当日変更で7区を走った小倉文也(3年)が区間17位でブレーキ。13位に後退した。鶴見中継所では10位まで2分31秒差でタスキリレー。逆転シードを目指し、永井駿(3年)に託したが、悲願には3分23秒届かなかった。 今年4月に就任した高林祐介監督はレース後、「大変悔しい結果となった。往路では8番というところで目標のシード権に向けて、最高の折り返しをすることができたんですけども、復路では他大学の選手のすごい力を見せつけられた」と快挙達成とならなかった悔しさをのぞかせた。 10月の予選会は1位で通過。シード権獲得が有力視されて臨んだ大会だったが、目標には届かなかった。だが、タイムはほぼ想定通り。指揮官は「私の戦略が甘かっただけで、彼らはしっかり力を出し切ってくれた。その結果、相手がいるものですから、そこに及ばなかった」と選手たちの2日間の走りをたたえた。 約8か月間、部員全員がシード獲得に向けて取り組んできた。「箱根に臨むにあたって、今回走った10人以外に、メンバーに入った16人、部員全員が箱根駅伝のシード権を取るといった1つの目標に向かって、今まで以上に一致団結して一つの目標に向かって日々努力をしてきた。悔しい結果にはなったんですけども、一方で次につながるレースもしっかりできた」と話した。 9区を走った主将の安藤圭佑(4年)は「悔しい部分はあるんですけど、頼もしい後輩たちがたくさん残っている。その子たちに夢を託していきたいという風に思っていますし、まだまだ精進していくチームであると確信している」と2026年大会の出場とシード権復活へ期待を寄せた。
報知新聞社