【NFL】「改善の余地は多い」とファルコンズQBカズンズ
アトランタ・ファルコンズが宿敵ニューオーリンズ・セインツと対戦した試合は、序盤から白熱した展開となり、最終的にファルコンズが26対24で接戦を制した。しかし、クオーターバック(QB)カーク・カズンズは、チームが目指すべきレベルにはまだ遠いと感じているようだ。カズンズは勝利を喜びつつも、2勝2敗のチームは大きな改善が必要だと強調している。
「改善の余地は多い」とカズンズは『ESPN』のマーク・ライモンディに語った。
「結果的に勝てたことはうれしいけど、帰り道で自分の改善点や、どうやってチームを成長させるかといった意見を録音して、コーチたちに伝えるつもりだ」
ファルコンズは総ヤード数で366対315とセインツに劣り、ファーストダウンの獲得数は25対14とほぼ倍差をつけられ、ポゼッション時間でも11分以上の差をつけられた。
それでも、ディフェンスが2つのタッチダウンを決め、キッカー(K)ヤンオエ・クーが試合終了2秒前の58ヤード決勝ゴールを含む4本のフィールドゴールを成功させたおかげで、ファルコンズは辛くも勝利を手にすることができた。
カズンズが指摘する通り、この戦い方では長期的な成功は厳しいだろう。
『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、ファルコンズがオフェンスタッチダウンを1本も決めず、ディフェンスまたはスペシャルチームがタッチダウンを複数決めた試合で勝利を挙げたのは、チーム史上これが2回目であり、1回目は1977年だったという。また、オフェンスタッチダウンなしでの勝利は2004年シーズン第3週以来のこと。もっと分かりやすく言えば、ファルコンズはオフェンスTDなしの試合で6勝97敗という成績を残している。
より良い結果を求めるのであれば、カズンズ自身の改善も必要だろう。
この試合でカズンズは、パス35回中21回成功で238ヤードとインターセプト1回という結果に終わった。
3つのチームで12シーズン以上プレーし、4度のプロボウル選出を誇るカズンズは、自分がもっと良い結果を出さなければならないことを理解している。同時に、ベテランQBとして勝利の難しさも熟知しているからこそ、改善を試みる一方で、その過程で白星を手にできるならそれに越したことはないと考えている。
「このリーグで勝てる方法を見つけられれば、それだけで素晴らしいことだ」とカズンズは言う。