雪は歓迎、かまくら作り「レストラン」準備 昨年は雪不足でも1万人以上が楽しんだ豪雪地帯の風物詩
長野県飯山市外様(とざま)地区で24日、かまくらの中で地元産食材の鍋を楽しむ「レストランかまくら村」の今季営業が始まる。豪雪地、飯山ならではの冬の風物詩。地元住民らでつくる「かまくら応援隊」が年明けからかまくら作りを始めている。昨季に比べて降雪に恵まれており、25基を目標に仕上げる。8日も約20人が作業を進めた。 【写真】昨年は気温上昇に冷や汗。かまくらの補修作業に追われた
かまくらは高さ2メートル超、幅約4メートル。農地に並べた特殊なバルーンを膨らませて周りに除雪機で雪を吹き付け、踏み固めるなどして作る。かまくらの中で、伝統野菜や「北信州みゆきポーク」といった地元食材をみそで仕立てた「のろし鍋」などを提供する。
豊富な雪を観光資源にして人を呼び込もうと、「かまくら祭り」として2001年に開始。昨季は国内外から約1万3千人が訪れたが、小雪や気温の上昇で解けたかまくらを作り直すこともあった。今季は雪が多く、「作業は順調」と応援隊広報担当の森勝さん(71)。「きれいなかまくらを作ってお客さんを迎え、豪雪地での非日常を楽しんでほしい」と話している。