ドラフト候補の最速153キロ右腕・村上泰斗、先発で5イニング11奪三振「全部の球種で三振が取れるようになった」【高校野球】
◇25日 高校野球練習試合 神戸弘陵1―0生光学園=延長10回タイブレーク(兵庫県三木市・三木山総合運動公園野球場) 今秋ドラフト候補に挙がる最速153キロの右腕、神戸弘陵(兵庫)・村上泰斗投手(3年)が生光学園(徳島)の同じくプロ注目の右腕・川勝空人投手(3年)と投げ合い、先発で5イニングを1安打、11奪三振の無失点に封じた。 「途中(4回)、四死球や暴投をしたときは自分の弱さを出してしまいましたが、修正して投げることができました。内容としては良かったと思います。(自己採点は)100点満点中、80点ぐらいです」 立ち上がりは3者三振で、3回も3者三振。この日最速149キロのストレートにカットボールやスライダーで三振を奪っていった。春からの成長を示す投球だった。 「球の質が良くなり、全部の球種で三振が取れるようになりました。真っすぐの平均球速も142キロから146、147キロに伸びました」と村上。高校入学後に捕手から投手に転向。体幹を鍛えた成果という。 ネット裏ではプロ野球10球団の総勢約40人のスカウトら編成担当者が視察していた。オリックスは福良淳一ゼネラルマネジャーも訪れた。 村上はまだ甲子園出場の経験がない。昨夏は5回戦で滝川二に4―6の惜敗。昨秋の兵庫大会は3回戦で彩星工科に1―4で敗れた。今春の兵庫大会では3回戦で神戸国際大付に1―3で負けている。夏の初戦は県立大付―飾磨工の勝者と7月12日に対戦予定。神戸弘陵は甲子園に春4度、夏1度出場。1989年の第71回全国選手権以来、35年ぶりの出場を目指す。
中日スポーツ