夢はFIRE…iDeCoに「お金を回しすぎた」人が直面した現実とは 年収500万円・40代独身男性の後悔
昨今、今までにない新しいライフスタイルとして「FIRE」が注目されています。「FIRE」とは「Financial Independence Retire Early」の略称であり、「経済的に自立した早期リタイア」という意味です。 【写真】「そこの原付止まってくださーい」草生える痛車に女性警官爆笑→「免許証も面白いで!見て見て」警察に回し見されたツインテールの萌え猛者に聞いた 早期リタイアというと、ビジネスで大成功したり遺産相続で巨額の財産を受け取ったりして、一生働かなくても金銭的に困らないような億万長者が、仕事をしないで悠々自適に暮らす様子をイメージする人は多いでしょう。 しかし、FIREで提唱されている早期リタイアは、億万長者になるものではありません。FIREの早期リタイアは、資産運用を若いうちからおこない、運用益として受け取れる金額で生活できる状態を作り出し、仕事からリタイアすることを指します。 いずれ迎える老後の生活に金銭的な不安を感じているAさん(都内在住・40代独身)も、FIREを目指すサラリーマンのひとりです。 AさんがFIREを目指すために利用しているのは、個人型確定拠出年金という公的年金とは別に個人で年金を積み立て運用する仕組みの「iDeCo」です。 毎月、自分で決めた金額を掛け金とし、無理なくコツコツと積み立てられることから、多くの人が利用しています。また、iDeCoは掛け金が所得控除の対象で、発生した利益に対しては非課税であることも人気の理由でしょう。 そんなiDeCoにお金を回しすぎて、Aさんは現在困った事態に陥りました。 AさんはiDeCoを独自で調べ、お得な制度であることが分かると、企業型確定拠出年金に加入していない企業のサラリーマンの上限金額である23,000円を毎月の掛け金に設定します。 その結果、年収500万円のAさんは毎年55,000円程度の節税をおこないつつ、未来の自分のための投資もできて満足していました。しかし物価が上昇し、日々の生活費はどんどん高くなり、生活が苦しくなってしまったAさん。 苦肉の策として、iDeCoから今まで支払ったお金の一部を引き出そうとします。しかしiDeCoは原則60歳まで引き出せないことを知ったAさんは、節税効果にばかり注目してしまい、掛け金を大きな金額にしてしまったことを後悔したのでした。
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