夢はFIRE…iDeCoに「お金を回しすぎた」人が直面した現実とは 年収500万円・40代独身男性の後悔
生活に困ることなくiDeCoを使うコツ
AさんがiDeCoをどのように利用するべきだったのでしょうか。元メガバンク行員でファイナンシャルプランナーとして活躍している渡辺智さんに聞いてみました。 ーー生活に困ることなくiDeCoを使うコツはありますか。 iDeCoはお金を支払うことで節税効果も期待できる、とても良い仕組みであることは違いありません。 しかし、原則60歳まで解約できないのが欠点です。そのため、今の生活に影響が出ない程度の掛け金に抑える必要があります。また、もし今の掛け金の拠出が厳しい場合は、1000円単位で掛け金の引き下げができますので、Aさんの場合はこまめに収支バランスを見て掛け金を調整するべきだったのでしょう。 ーiDeCo以外で、老後資金を貯めるための良い方法はありますか。 NISAや貯蓄型の終身保険の活用を検討してみてはいかがでしょうか?NISAは基本的にいつでも解約ができるので、iDeCoのように資金が縛られてしまう心配はありません。 また貯蓄型の終身保険に関しては、10年程度保有をすれば、解約しても入金した保険料を上回る金額で戻ってくる商品が多いです。 IDeCoとこれらの商品を併用して、老後資金を貯めて念願のFIREを実現されてはいかがでしょうか。 ◆渡辺智(わたなべ・さとし)/1級ファイナンシャル・プランニング技能士 メガバンクに11年間勤務。現在は金融ライターとして活躍中。メガバンク在職時には最優秀営業賞を2回受賞。富裕層を対象にするプライベートバンカーなどを歴任。「難しい金融をわかりやすく伝える」ことをモットーに活動中 (まいどなニュース特約・八幡 康二)
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