「間違ったら謝ればいいし」 恐れず声かけ被害防止、コンビニ店員の学生らに感謝状 印西署
電話de詐欺被害を未然に防いだとして印西署(伊藤誠署長)は、「セブン-イレブン白井桜台店」(白井市)の鴨めぐみ店長(48)と、いずれもアルバイトで大学生の富田真太郎さん(20)、高校生の高橋彩音さん(16)に感謝状を贈った。 3人は9月4日午後6時ごろ、同店で9万円分の電子マネーカードを購入しようとする90代男性=船橋市=を引き止めて事情を聞き、見せられた携帯電話のメッセージアプリの文面から詐欺を疑い警察へ通報した。 この男性は常連客で以前も高額の支払いをしていたといい、接客中に気づいた高橋さんが富田さんに相談。「ちょっとでも怪しい時には話を聞くのが大事」(高橋さん)、「間違ったら謝ればいいし、詐欺なら止めないと」(富田さん)との思いから男性に声をかけ、その後は鴨さんに引き継ぐなどして終始冷静な対応で被害防止に貢献した。 代表して感謝状を受け取った鴨さんは「日頃から接客する従業員が機転を利かせて頑張ってくれた」と話し、この日は緊張気味だった“主役”2人をたたえた。伊藤署長は3人に謝意を伝え「店舗での詐欺被害防止は非常に波及効果が高い。引き続き協力をお願いしたい」と期待を寄せた。