たった1分で効果が! 精神科医に聞いた、緊張したときに“すぐできる”3つの緩和法
【ToDo①】緊張してきたときに効く口グセ
ほとんどの人は、緊張してきたときに、「ああ、緊張してきた。失敗したらどうしよう……」と、ネガティブな言葉を口にしてしまいます。ネガティブな思考と言葉は、不安を招き、さらに緊張を増幅させます。 そんなときは、「適度に緊張しているから、今日は最高のパフォーマンスが出せそうだ!」と、前向きな言葉に変えてしまうのです。もっと簡単に、緊張してきたら「パフォーマンスが上がってきた」と言いましょう。普段から口グセにするといいと思います。 緊張は、「失敗の徴候」ではなく、「成功の徴候」です。緊張をポジティブに受け取り、緊張を楽しむようにすれば、本当に最高のパフォーマンスが発揮されます。 お笑い芸人は緊張しない奴は売れないねん、見事に。みんな緊張しぃやねん。怖いから頑張んねんけど。 ― 明石家さんま( お笑い芸人)
【ファクト②】緊張の原因は、睡眠不足
試験の前日に徹夜で勉強したり、重要なプレゼンの前日に徹夜で準備したりすることはありませんか。 「睡眠不足」は緊張の重要な原因になります。睡眠不足は交感神経を優位にします。健康な人でも、徹夜すると血圧は約10mmHgほど上昇します。血圧が上がり、交感神経のスイッチをONにして「緊張しやすい状態」を作り出すのです。 徹夜して、試験勉強やプレゼンの準備をすることは、「緊張の暴走状態」を自分で作り出すのと同じです。
【ToDo②】睡眠をとる
緊張をコントロールしたいなら、「きちんと睡眠をとる」ということに尽きます。7時間以上の睡眠がとれていれば、交感神経にしっかりとブレーキがかかります。 とはいえ、「ちゃんと7時間は寝たけど、すごく緊張した」という人もいるでしょう。それは、普段の生活で睡眠が足りていないからです。いつも5時間しか寝ていない人が、1日だけ7時間寝たとしても、「副交感神経優位な人」に突然変わることはありません。 高血圧で治療している人が、1日だけ十分な睡眠をとっただけで、いきなり血圧が下がらないのと同じです。しかし、高血圧の人が、1週間だけ睡眠時間を毎日1時間ずつ増やしたところ、血圧が平均約8mmHg低下した、という研究もあります。 緊張に強い人になるため、普段から7時間の睡眠をとるようにしましょう。睡眠不足の自覚がある人は、今晩からぐっすり眠るようにして、「緊張しにくい体質」へ変えていくのです。