夫婦で「月15万円」の年金では足りず貯金を切り崩し生活しています…定年してから2年のブランクがありますが「仕事があるのか」「働けるのか」不安です。
夫婦で年金15万円……。定年後の再就職ではいくら稼げばいい?
定年後に年金を受け取っている場合、生活費の不足分やこれからの老後資金を計算して、再就職後はいくら稼げばいいかを考えましょう。生活費の不足分については、各家庭で家計収支は異なりますが、平均的な数値は総務省統計局の「家計調査報告〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要」を参考にできるでしょう。 同調査によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯における消費支出は25万959円であるとのことです。夫婦で年金15万円の場合は、毎月10万959円の不足が生じます。貯金を切り崩す生活では、1年で121万1508円、この先30年間生きるとすれば3634万5240円のお金が必要になるでしょう。 老後は生活費だけでなく、介護・医療費やリフォーム代など、急にまとまったお金が必要になる場合も考えられます。貯金を減らさないように毎月10万円ほど稼げる仕事に就ければ安心です。仕事ができなくなってからのことを考えて、もう少し多く稼ぎたいと考える方もいるでしょう。
定年後のブランクで仕事探しが難しくなる可能性あり! シニア世代でも働きやすい仕事を早めに探すことが大切
定年後にゆっくり過ごしてから仕事探しをする場合、ブランクによって雇用する側が仕事へのやる気やスタンスを判断することが難しくなることも考えられます。シニアの再就職先は選択肢が狭まる傾向にあるため、すんなりと仕事が見つからないケースもあるでしょう。 しかし清掃員・コールセンター・警備員など、シニア世代でも働きやすい仕事はありますし、経験や資格を生かして再就職先を探せる場合もあります。 65歳以上の平均的な家計収支から算出した、夫婦で年金15万円の場合に不足する10万円を稼げると安心です。介護・医療費やリフォーム代など老後生活で発生するまとまったお金や、仕事ができなくなってからのことも考えて、もう少し多く稼ぎたいと考える方もいるでしょう。 定年後にブランクがある場合は、「シニア歓迎」「ブランクOK」などを検索キーワードにして、シニア世代でも働きやすい仕事を早めに探すことが大切です。 出典 総務省統計局 家計調査報告〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要(19ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部