「子どものイヤイヤ」実は親が助長している!? 3児の母親が教える、子どもを激変させた"かんしゃく"対処法
そのイヤイヤ、実は親が助長している!?
今日から気をつけたいイヤイヤ対応法 「イヤー!!」――。何を言ってもイヤ、何をしてもイヤ。毎日毎日、何度も何度も叫ばれて、頭を抱えたり、ついつい感情的になって怒鳴ってしまったりする……。“イヤイヤ期”対応は、親として頭を抱える問題ですよね。 ただ実は、ママやパパの行動や言動が、イヤイヤを助長させていることが非常に多いって知っていましたか? 「なぜイヤイヤが起こるのか」子どもの“イヤイヤ”、実は親が助長させている!? つい親がやりがちなNG行動 1人目出産後に産後うつ、育児ノイローゼを経験し、現状打破のために脳育の観点から子育てを学び、現在は6歳、3歳、0歳の3児の母としてママの心が軽くなる育児法やマインドセットを発信する筆者が、イヤイヤの仕組みや対応法を学んで実践し、癇癪ばかり起こしていた子が別人のように切り替えが上手な子になったとっておきの方法をご紹介します! 早速、具体的な例をもとにみていきましょう。例えばスーパーで。「今日はお菓子は買わないよ」と約束して入店したにも関わらず、「お菓子買ってぇ~イヤぁ~!!」と癇癪が始まり……最初は「約束したでしょ? 買いません」と言っていたのに床を転げまわって叫ばれて、周りの目も気になって「わかった! もう、今日だけね!」……こんな経験、ありませんか? この経験が子どもの脳にはどうインプットされるのか、なぜこの行動がイヤイヤを助長するのかを脳の仕組みから解説します! 前回は「なぜイヤイヤが起こるのか」について解説しましたが、今回は後編として、“イヤイヤへの対処法”についてまとめていきたいと思います。 まずは、イヤイヤ対応をするにあたって、ママやパパに必ず覚えておいて欲しいポイントについて。
イヤイヤ対応で絶対に覚えておいてほしいこと
1. 子どもは賢いので無駄なことは絶対にしない 子どもは全員天才です。本当に賢いです。だからこそ、自分にとって無駄なこと、意味のないことは絶対にしません。イヤイヤするのは、成功体験によって「イヤイヤする価値がある」と脳が判断しているから。 つまり、「イヤイヤしても意味がない。無駄である」と脳が覚えれば、その頻度は激減します。 2.「イヤイヤしないこと」をゴールにしない 「え?」と思うかもしれませんが、言語発達が未熟な状態で「イヤ!」が出るのはごくごく自然なことであり、1歳や2歳で親の言うことがなんでも聞けて、常ににこにこしていて空気も読めるという子を目指すというのは、私は子どもらしさを奪ってしまうこと、感情に蓋をすることにつながって危険だと思っています。 イヤイヤできるということは、そうしても絶対にママやパパは自分を嫌いになったりしないという強い安心感があるから。ママもパパも知らない人相手にいきなりキレたりしないですよね。夫婦喧嘩が時に白熱してしまうのも、相手との信頼関係があるからではないでしょうか。 感情に蓋をされて育った子は、いつか必ず爆発します。優等生が突然グレたり、まじめな子が突然犯罪を犯すのはこのタイプが多いです。大切なのは、イヤイヤしないことや泣かないことではなく、「イヤイヤしても泣いても自分で切り替える力をつけること」だという軸を忘れないで欲しいと思います。 自分で切り替える力がつけば、イヤイヤの頻度そして度合いはかなりマシになるか、ほとんどなくなるので、結果として親にとっても楽になります。ただ、イヤイヤを完全に封じてやる!という意気込みは捨ててください。 この2点を念頭に置いた上で、対処法についてみていきましょう。