児童の住所や電話番号など…個人情報700人分が流出か 沖縄・浦添市の小学校、パソコン遠隔操作で被害
【浦添】浦添市は27日、市立小学校の女性教諭が校務用パソコンを何者かに遠隔操作され、卒業生や児童約700人分の個人情報が流出した可能性があると発表した。市教育委員会によると、現時点で被害は確認されていない。ウイルス感染など偽の警告で不安をあおり、偽のサポート画面に誘導して金銭をだまし取る「サポート詐欺」に酷似していたという。 【表】サポート詐欺の特徴 流出した恐れのある個人情報は、教諭の勤務校の児童約530人と2022~23年度の卒業生約180人の住所や電話番号など。市は同日、保護者に文書で通知し、不審な電話などに注意するよう呼びかけた。 市教委によると、教諭は20日、給食後に校内でネットを閲覧。画面上に急にスキャンを求める表示と音声が流れ、案内通りに操作すると遠隔操作ソフトがインストールされた。案内に従って電話した相手は外国人男性とみられ、言われた通りにキーを入力。不審に思い別の教諭を呼んで強制終了したが、約10分間は遠隔操作できる状態だった。 松本哲治市長と銘苅健教育長は27日の会見で、保護者らに陳謝し、指導の徹底など再発防止に務める考えを強調した。