【就職氷河期世代】50歳代・単身世帯の平均貯蓄額は1391万円・中央値80万円!いま、知っておきたい「年金暮らし」の実態とは
現在の50歳代は就職氷河期世代と言われ、希望の就職先に就けなかった人も多いです。 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、50歳代・単身世帯の貯蓄額の分布は以下のとおりとなっています。 ◆【一覧表】老齢年金世代の厚生年金受給額&家計収支。老後は「赤字」になる?! 50歳代単身世帯の金融資産保有額 ・非保有 :38.3% ・100万円未満 :11.2% ・100~200万円未満 :5.2% ・200~300万円未満 :2.7% ・300~400万円未満 :3.6% ・400~500万円未満 :3.8% ・500~700万円未満 :4.6% ・700~1000万円未満 :5.5% ・1000~1500万円未満 :4.9% ・1500~2000万円未満 :4.1% ・2000~3000万円未満 :4.4% ・3000万円以上 :9.3% ・無回答 :2.5% ・平均値 :1391万円 ・中央値 :80万円 平均貯蓄額は1391万円、中央値は80万円です。 より実態をあらわす中央値は100万円にも満たないため、多くの50歳代・単身世帯は老後に向けて充分な用意がないことがわかります。 では、100万円にも満たない貯蓄で老後を乗り切ることはできるのでしょうか。 本記事では、もうすぐ老後を迎える就職氷河期世代に向けて、年金暮らしの実態を紹介します。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
年金はどれくらいもらえるのか
では、さっそく老後にどれくらいの年金を受け取れるのか確認しましょう。 厚生労働省年金局「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金受給者の年金受給額は以下のとおりです。 ●厚生年金受給者の年金受給額(額面) 年金受給額 割合 ・月額1万円未満 0.38% ・月額1万円以上2万円未満 0.10% ・月額2万円以上3万円未満 0.34% ・月額3万円以上4万円未満 0.59% ・月額4万円以上5万円未満 0.64% ・月額5万円以上6万円未満 0.96% ・月額6万円以上7万円未満 2.57% ・月額7万円以上8万円未満 4.30% ・月額8万円以上9万円未満 5.80% ・月額9万円以上10万円未満 7.03% ・月額10万円以上11万円未満 7.05% ・月額11万円以上12万円未満 6.47% ・月額12万円以上13万円未満 5.91% ・月額13万円以上14万円未満 5.79% ・月額14万円以上15万円未満 5.96% ・月額15万円以上16万円未満 6.21% ・月額16万円以上17万円未満 6.51% ・月額17万円以上18万円未満 6.62% ・月額18万円以上19万円未満 6.32% ・月額19万円以上20万円未満 5.69% ・月額20万円以上21万円未満 4.75% ・月額21万円以上22万円未満 3.56% ・月額22万円以上23万円未満 2.40% ・月額23万円以上24万円未満 1.58% ・月額24万円以上25万円未満 1.04% ・月額25万円以上26万円未満 0.64% ・月額26万円以上27万円未満 0.37% ・月額27万円以上28万円未満 0.21% ・月額28万円以上29万円未満 0.10% ・月額29万円以上30万円未満 0.05% ・月額30万円以上 0.08% ・平均年金月額 14万3973円*厚生年金保険受給権者には、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げにより、定額部分のない報酬比例部分のみの 65歳未満の受給権者が含まれている 平均年金月額は14万3973円となっています。 ただし、厚生年金は現役時代の平均年収などによって受給額が異なります。平均年収が低い人は、年金受給額も少ないです。「ねんきんネット」などで自分の年金受給額を確認しましょう。 また、上記の金額は会社員や公務員としての勤務経験がある厚生年金受給者が受け取れる年金額です。 会社員や公務の経験がない自営業者がもらえる年金は、国民年金のみとなっています。2024年度の国民年金の満額は、月6万8000円と少額です。