韓国防空識別圏を無断進入した中ロの軍用機 「核爆撃機」だった
先月29日に韓国防空識別圏(KADIZ)に進入した中国とロシアの軍用機は核ミサイル搭載が可能な両国の代表的な戦略爆撃機だったことが確認された。 【映像】ロシア戦略爆撃機を空中援護するスホイ30SMとミグ31 ロシア国防省は30日(現地時間)、ロシアと中国の戦略航空機が東海(トンヘ、ロシアは日本海と表記)などの上空で合同空中巡察を実施したと明らかにした。 続いてロシア航空宇宙軍の長距離戦略ミサイル運搬機ツポレフ(Tu)-95MSと中国空軍のH-6Kで構成された航空グループが東海、東シナ海、西太平洋上空で空中巡察を遂行したと伝えた。 ロシアのスホイ(Su)-30SMとミグ(MiG)-31、中国のJ-16戦闘機が空中援護を提供し、ロシア航空機は中国の飛行場で離陸・着陸したと、ロシア国防省は説明した。ロシア国防省はTu-95MSが夜間の空中給油も遂行したと伝えた。 ロシアのTu-95MSは米国のB-52に敵対する長距離戦略爆撃機で、航続距離は1万5000キロ、最大離陸重量は200トンにのぼる。世界最速のプロペラ機で、音速に近い最大時速925キロの速度を出せるという。冷戦時代に米国に核爆弾を投下できるよう設計された。核弾頭搭載が可能な空対地巡航ミサイル(Kh-55)を最大8発まで搭載できる。 中国の西安H-6K戦略爆撃機は中国軍の戦略爆撃機H-6の改良型で、航続距離6000キロ、最大離陸重量79トン、最高時速1050キロ。H-6Kは核弾頭を搭載できる空対地巡航ミサイル(CJ-10A)を最大6発まで搭載できる武装能力を備えている。 これに先立ち韓国軍の合同参謀本部は、11月29日午前9時35分ごろから午後1時53分まで中国軍用機5機とロシア軍用機6機が東海および南海のKADIZに順次進入して離脱したと伝えていた。