ユニクロ・柳井正氏、新疆綿「使っていない」発言が中国で炎上 SNSでは「不買」呼びかけも 英BBCインタビュー
「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長(75)が英BBCのインタビューで、強制労働の疑いがある中国・新疆ウイグル自治区産の綿花を自社製品に「使っていない」とした発言が中国で炎上している。中国外務省が反発、SNSでは不買を呼びかける投稿も相次いだ。 【写真】北京市内の「ユニクロ」店舗のようす 柳井氏はインタビューで新疆綿について「それは使っていません」「まあこれ以上言うと政治的になるんでやめましょう」と答えたという。 米国は中国政府によるウイグル弾圧を「ジェノサイド(民族大量虐殺)」と認定し、新疆産の綿花を禁輸対象とし、使用停止を決めた欧米企業も相次いでいる。 ユニクロは8月時点で中国で926店を展開、日本の797店を上回る最大の市場だ。日本の政府や社会を鋭く批判する柳井氏も中国批判は避け、新疆綿の使用の有無も明言していなかった。 柳井氏の発言は中国メディアでも報道された。中国外務省の毛寧副報道局長は29日の記者会見で「政治的圧力や妨害を排除し、独立自主による利益に沿った商業的決定」をすべきだと述べた。 中国のSNS、微博(ウェイボ)には「ユニクロは買わない」「中国市場から出ていった方がいい」などとする投稿も相次いだ。