民進代表選、前原・枝野両氏が外国特派員協会で会見(全文2完)質疑応答
両氏の主張の方向性が違うが、代表選後、お互い支え合うのか、別の道を行くのか
VIDEO NEWS:(英語)VIDEO NEWSの神保です。前原さんと枝野さんは、初当選時代からずっと同級生で一緒にやれてきているわけですけども、今回こういう形で代表選争う形になって、お2人の方向性とか考え方の違いというものも初めてはっきりとした。そこで、もしこの選挙、もう今週末ですが、終わったあと、例えばかつて枝野さんがおっしゃっているような路線を邁進した場合、前原さんはそれでもその党を支えていくのか。あるいは逆に、前原さんが今この選挙戦で主張された方向性、主張、枝野さんと違う部分ですね。それを本当にストレートに実行した場合に枝野さんはそれを支えるのか、付いていくのか。あるいはそういうことになればちょっと別の道というようなことも考えるのか、その辺を教えてください。 前原:神保さんありがとうございます。戦いに出ているということは、自分が負けることは想定をしておりません。従って自分が負けた場合を想定してのご質問には今、その考えはないと言うことでご理解をいただきたいと思います。勝たせていただいた暁には、私が申し上げたことを基本的に党の意見として進めていきたいという思いはあります。しかし、代表には独裁権はありません。しっかり党内で議論をする中で、みんなが納得する形で、私が思い描いている社会像、そして党内ガバナンス、こういったものをしっかりと実現をしてまいりたいと、こう考えています。 枝野:私は民進党を強くすることで、もう一度政権交代可能な軸を作ると。この姿勢はどういう状況になっても一貫して変わりません。日本はフランスのような決選投票制度のない小選挙区制度が軸ですから、一定の幅のある2つの政党が競い合うという構造をつくらなければならない。その中で今の民進党の幅、ましてや私と前原さんの幅。これぐらいの幅は当然1つの政党として戦っていかなければ、この選挙制度自体が成り立ちません。 もう1つは、やはり政権の担い手として安定的に政権を運営しようと思ったら、全国津々浦々に一定の地域基盤を持つ。いっときの風だけに乗るような政党では、本当の政権担い手たり得ない。津々浦々に地域基盤をつくるのには5年、10年という単位がかかる。今の民進党の積み重ねを無にしてしまったら、また10年、20年風頼みの政党しか自民党とは〓対抗にできなくなる〓。これでは日本の民主主義は進展しない。従って民進党を強くする。このために全力を挙げます。