休耕田で栽培したソバ収穫 地域活性化のNPOええとこねっと龍神村、和歌山
和歌山県田辺市龍神村で地域活性化に取り組んでいるNPO「ええとこねっと龍神村」は、休耕田を活用して栽培しているソバを収穫した。 【畑一面 ソバの花 休耕田活用し栽培、和歌山県田辺市龍神村の記事はこちら】 NPOでは、地域で増えている休耕田を利用して、特産品作りや観光振興につなげようとソバの栽培に取り組んでいる。 今年は龍神村内の殿原や甲斐ノ川、安井、福井にある休耕田計約2ヘクタールで栽培した。 収穫作業は、NPOのメンバーや協力する地元住民が参加し、大型農機を使って刈り取った。一方で、イノシシやシカによって踏み倒されている箇所も目立っていたため、メンバーらが畑に入り、手作業でソバを起こしながら刈り取った。 収穫後は石などを取り除いて乾燥させ、県外の業者で製粉してそば粉にする。「日本三美人の湯」にちなんで、島根県出雲地域のそば粉、群馬県の小麦粉と合わせて「龍神そば」として商品にし地元で販売する。龍神村甲斐ノ川にある飲食店「そばと農園 和わく」でも提供する。 同NPOでソバの栽培を担当している返町和直さん(69)は「今年栽培したソバは、(緑肥にするため)雑草をすき込む回数を増やしたことも影響してか、これまで十数年のうちで一番生育が良かったと思う」と話した。
紀伊民報