血糖値のために選ぶべき「砂糖」とは?用途に合わせた正しい砂糖の選び方
そこで今回は、YouTube登録者数20万人以上の適食アドバイザー、あこ先生に「用途に合わせた砂糖の選び方」を教えてもらった。 【動画で解説】我慢なしでお菓子をやめる唯一の方法 このガイドがあれば、もう砂糖に迷う必要なし! ▼適食アドバイザーあこ(中野絢子)先生 管理栄養士。総合病院に管理栄養士として勤務し栄養指導や緩和ケアに携わった後、料理家のもとで料理番組作成、企業講演、メニュー開発、料理教室などに携わる。産後の不調がきっかけで分子栄養学を学び、体の仕組みに則った栄養学をYouTube「あこの栄養学」で発信。
料理に合う砂糖
マリネ:「マリネはお酢がある分、個性が強いものも比較的マイルドに仕上げてくれる料理なので、クセのあるココナッツシュガーやはちみつはマリネ向きかと思います。ココナッツシュガーを少し加えて、プラスでハーブなどを加えたらおしゃれな一品に仕上がります」 煮もの:「キビ糖やてんさい糖などを使った方が煮物のコクが引き立ちやすくなると思います。複数の糖質の種類を持っている方がコクが出やすいので、そういったことも考えるとミネラルなどを含んでいるものが複雑な味になり美味しく感じやすいのです。また、普通に上白糖などを使う場合でも、黒糖をほんの少し入れると、料理の深みがグンとアップするため、隠し味として使うのにおすすめです」 和食:「和食の場合だと、みりんだけでいいのでは? とよく言われますが、例えば照り焼きにする時など、お砂糖を少し入れた方が綺麗な照りが出ます。そのため、料亭や和食屋さんではみりんだけでなく、お砂糖を一緒に使うことが多いです。その際使われる砂糖は、料理の邪魔をしない上白糖が多いかなと思います」
お菓子作りに合う砂糖
お菓子やパン:「スポンジケーキやパンにはやはりグラニュー糖が好まれます。ふっくらと膨らましてくれるので、軽い食感のものができやすく、より美味しく感じます。ずっしりと重たいお菓子を作るなら黒砂糖になります」
飲みものに合う砂糖
コーヒーやココア:「なるべく血糖値を上げないという部分で言うと、ココナッツシュガーがおすすめです。ココアなどの風味付け程度に入れてみても美味しいです。それ以外に、アガベシロップも〇。ただアガぺシロップのデメリットは、摂りすぎると脂肪肝の予備軍にもなってしまうので注意が必要です」
健康を考えた砂糖の選び方
「栄養面を考えると、ビタミン、ミネラルを少しでも摂りたい方は黒糖がいいと思います。次に、黒糖ほどクセがなく、ビタミンやミネラルも取れるとなるとてんさい糖かキビ糖になるかなと思います。血糖値のことを考えるのであればココナッツシュガーやアガぺシロップがおすすめ。自分の用途に合わせて使い分けてみて下さい」