<プロ野球速報>阪神が糸井の3打点などで乱打戦を制し広島から開幕白星
プロ野球が31日に開幕、昨シーズンのセ・リーグの覇者、広島は本拠地マツダスタジアムに阪神を迎えたが両軍合わせて27安打が乱れ飛ぶ乱打戦の末、6-10で敗れた。阪神の開幕白星は2年ぶり。試合は雨による天候不良のため30分遅れのスタートとなったが、阪神は広島の先発、ジョンソンの立ち上がりに襲いかかった。 高山が初球を打ってショートへの内野安打。続く上本は、右打ちを仕掛けた。これを名手、菊池が足を滑らせて打球も弾き(記録は内野安打)、無死一、二塁として糸井が四球を選び満塁。福留はショート併殺打に倒れたが、その間に1点を先行。さらに二死三塁から原口が左中間へタイムリー二塁打。2点を先制した。 広島も、すぐ2回二死二塁から石原がライト前にタイムリーを落とし1点を返すが、阪神は3回に、また高山の中前打から無死一塁のチャンスを作る。上本が四球を選び、無死一、二塁とすると、オリックスからFA移籍してきた糸井が左中間に2点タイムリー二塁打。さらに福留、原口が四死球で歩いて塁を埋め、北條は三振に終わったが、「7番・三塁」で出場した鳥谷がセンター前へタイムリー。4回にも、一死三塁から糸井が一塁線にタイムリーを放ち、なお二死満塁と続く好機に鳥谷の打球はショート正面をついたが、この簡単な打球を田中が後ろへそらし、もう1点が入り、7-1でジョンソンをマウンドから引きずり降ろした。 阪神は、6回にも福留、原口の連打などで二死満塁とすると梅野が押し出し四球を選び1点を追加。 一方、7点を追うことになった広島は、大量リードをバックに粘り強く投げていたメッセンジャーを6回につかまえた。松山が、ショート北條の送球ミス(一塁の原口が捕球できた)で出塁すると、鈴木、安部、代打・エルドレッドが3連打を浴びせて2点。さらに無死一、二塁と続く好機に、阪神ベンチは桑原に交代させたが、一死から田中の一、二塁間の平凡なゴロを原口がエラーして3点目が入り、4点差。7回には、「ミスショットが多かった。ようやくとらえられた」という4番の新井がレフトスタンドに1号ソロ。5-8とした。 阪神は8回から新勝利の方程式のマテオをマウンドに送ったが、二死一、二塁から新井の打球をマテオが捕りそこね、慌てて一塁へ投げてそれが悪送球。その間に田中が生還し、ついに2点差とした。 しかし、9回に福留が貴重な2ランを右中間に放り込み、広島を突き放して、最後は新ストッパーのドリスが壮絶なゲームを締めた。阪神は、高山、糸井、福留が、それぞれ猛打賞。一方、広島は田中、菊池の1、2番のバットが湿っていた。第2戦の先発は、広島が岡田、阪神が岩貞。