鎌田大地以外には? クラブとの別れ方が最悪だった選手(4)大事件に発展…。生え抜きの逸材がクラブと大揉め
サッカー日本代表の鎌田大地は、ラツィオとの契約延長交渉がまとまらず、わずか1年でイタリアを去ることに。この結果に、クラウディオ・ロティート会長筆頭にクラブ関係者から不満の声が出ており、日本人選手は良い別れ方ができなかった。今回は、そんな鎌田と同じく、クラブとの別れ方が最悪だった選手を紹介する。
MF:ニコロ・ザニオーロ(イタリア代表) 生年月日:1999年7月2日 所属元:ローマ 移籍先:ガラタサライ(トルコ) 近年、最も大きな移籍騒動となったのがニコロ・ザニオーロのローマ退団を巡る行動だ。 2018年夏にラジャ・ナインゴランとの取引の一環でインテルからローマに加入したザニオーロは、恵まれた体格を活かしたロマン溢れるプレーでロマニスタに心を鷲掴みにした。2019/20シーズンから2シーズン続けて前十字靭帯断裂の大怪我に見舞われた中でも復活を遂げ、2021/22シーズンのUEFAカンファレンスリーグ(ECL)決勝では殊勲の決勝ゴールを記録。ローマにクラブ史上初の欧州カップ戦タイトルをもたらした。 このままローマを象徴する選手になると思われていた矢先の2022/23シーズンの冬の移籍市場で、チームトップクラスの給与を要求したザニオーロ側とローマ側の評価額が合わずに契約延長交渉が停滞。その結果、クラブの売却リストの最上位に上がり、選手側も移籍を希望したことから練習参加を拒否する事態となった。 これにローマサポーターは激怒。ザニオーロの自宅周辺に武装した集団が現れるなど、選手の身に危険が及ぶほどの大事件に発展した。 結果的にザニオーロは欧州5大リーグの移籍市場が閉じた後の2月8日に、まだ冬のメルカートが開いていたトルコのガラタサライへと1500万ユーロ(約21億円)の移籍金で放出となった。最後は自らが育ったクラブを追い出されるような形で去ったイタリア代表MFだったが、退団後も古巣愛を強調。今年3月にラツィオからの関心が寄せられた際は「ラツィオには行かない」と、改めてローマへの思いを語った。
フットボールチャンネル