被災物故者追悼と早期復興祈願 富山県氷見市の上日寺、能登半島地震発生時刻に合わせ
氷見市では1日、能登半島地震の発生時刻に合わせ、被災物故者追悼と早期復興祈願の法会が同市朝日本町の上日寺で営まれた。 観音堂で午後4時10分に始まり、柳原龍成住職(62)が「理趣経」などを唱え、地震や能登豪雨で亡くなった人を追悼した。 同市十二町の鎧塚良一さん(56)は地震からの1年に思いをはせ、「災害に遭われた方が早く平穏無事な生活を取り戻せたら」と手を合わせた。自宅は大きな被害はなかったが防災士として地震直後は炊き出しの手伝い、その後も災害ボランティアとして活動してきた。「復興に向け、一緒に頑張りたい」。同市窪の愛泰夫さん(67)は自宅が一部損壊の認定を受けた。被災した友人にも思いを寄せ「みんなが笑顔になる一年になれば」と願った。 柳原住職は参拝者と心を一つに祈ったとし「建物や経済を含め、広く能登の地が復興してほしい」と話した。