世界GP王者・原田哲也のバイクトーク Vol.118「底の知れないペドロ・アコスタ、19歳と思えぬ戦い方に震撼」
デスモセディチGP23、失敗作だった説
おっと、レースそのものにまったく触れていませんでした(笑)。ドゥカティファクトリーのフランチェスコ・バニャイアが強かったですね! 貫禄の優勝です。昨年はシーズン序盤にだいぶ苦しんでいたことを考えると、’24年型デスモセディチGP24はかなりいいマシンなのでしょう。チームメイトのエネア・バスティアニーニも5位と、やはり昨年に比べたら順調。逆に、’23年型はちょっとした「失敗作」だったのかもしれません。 ──ディフェンディングチャンピオンとして強さを見せたバニャイア。 というのも、’23年型デスモセディチGP23に乗っているサテライトチームのマルコ・ベゼッキが下位に沈んだからです。ややこしいのですが、GP22に乗っていた’23年はシーズン序盤から好調だったベゼッキ。GP23に乗る’24年は、厳しい幕開けとなっています。ということは、やはりGP23は問題ありと考えるのが自然です。 そのマシンでチャンピオンを獲ったバニャイアは、王座にふさわしいシーズン運びだったということ。今年もこのままの強さでバニャイアが突き進むのか、速さのあるホルヘ・マルティンがバニャイアを止めるのか、注目です。 次回(公開済み 関連記事参照)はマルケスの話題と、全日本ロード開幕戦についてお伝えします。 TEXT: Go TAKAHASHI PHOTO: Michelin, Red Bull, YM Archives ※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。