世界を戦った23年の競技人生たたえ 唐津西高校時代には国体3連覇 セーリング・南里研二さん ミゾタが慰労会
セーリング日本代表として東京五輪に出場した南里研二さん(32)=ミゾタ=が、佐賀国スポを最後に競技の第一線から退くことになり、同社が13日に慰労会を開いた。井田建社長ら約50人が、世界を舞台に戦った23年間の競技人生をたたえた。 佐賀市出身の南里さんは小学3年から競技に打ち込み、唐津西高時代には国体で3連覇を達成。2021年の東京五輪後は引退も考えたが、地元国スポを「集大成の舞台」と位置付け、ミゾタで勤務しながら練習を重ねてきた。今夏のパリ五輪出場は逃したものの、国スポでは成年男子ILCA7級で準優勝に輝いた。 佐賀市の同社製造本部で開かれた慰労会では、井田社長が「数々の輝かしい実績で(セーリング界を)引っ張り、築いた地位を維持してきた。活躍するたびに『私もまだまだ頑張らなければ』と励みになった」と社員の意欲を高めたことも高く評価した。南里さんは「家族や親、会社にサポートを受けてここまでこられた。多くの支えがあって選手人生を終えられた」と感謝した。 南里さんは今後は社業に専念し、社会人選手としてヨットに乗り続ける。(小部亮介)
小部亮介