【天達解説】台風1号発生へ “台風×梅雨前線”影響は?大雨いつどこで 過去には甚大な被害も
梅雨入り以降、沖縄では記録的な大雨が降っています。宮古島では2024年5月23 日午前11時までの3日間で降水量が498.5mmとなり、5月として統計開始以来最多を記録しました。 さらに気になるのが「台風1号」です。24日にも発生するとみられ、梅雨前線を刺激し来週は警報級の大雨となる恐れも。 【写真10枚】台風×梅雨前線” 影響は?天達解説 を画像で見る 天達気象防災キャスター: 台風の発生がかなり遅いですよね。普通だったら4月には1号が発生しているのですが、まだ熱帯低気圧ができた段階ですから、これから台風になりそうだというところです。 ただ、遅い年は帳尻を合わせるように、まとまって夏から秋に増える場合もあるんです。 今年はラニーニャになる可能性もあるので、秋口に注意が必要です。 進路予想を見ると、24日の午後6時頃に台風になる見込みで、週明けにかけて沖縄の南を北東方向に進む予想です。 現状は、本州付近へ直撃するコースではありませんが、気をつけたいのが暴風警戒域といって、風が強まってくると。 台風としてはやや発達傾向だということを示していますので、今後、来週は雨、風が小笠原や沖縄近海では注意が必要になってきそうです。 この時期は台風が直撃しなくても危険なケースというのがあります。 今は熱帯低気圧でこれから台風になるものの北側に、梅雨前線が停滞しています。 この梅雨前線に台風が近づいてくると、台風が黒幕のような役割をして、水蒸気を梅雨前線に送り込んでしまうと、それで大雨になったケースもあるんです。 そうすると、24日~26日の晴れが、貴重な晴天になる可能性があります。 台風が北上することで、梅雨前線が活発になりますので、雨の日が続くと。台風の進路によっては、太平洋側を中心に、28日から29日かけては警報級の大雨になる可能性も出ています。 ■台風×梅雨前線の影響は? 2023年の6月には、沖縄の南から北上してきた台風2号が梅雨前線を刺激。太平洋側の6県で11回もの「線状降水帯」が発生。各地に大雨を降らせました。 愛知県豊川市では5段階の警戒レベルで危険度が最も高い、「緊急安全確保」が発表され、静岡県沼津市では川の氾濫などにより、冠水が広がっていました。 今回も激しい雨が降る可能性があるのでしょうか? 天達気象防災キャスター: 台風のコースによっては、予想進路の西側を通ると、前線を押し上げることも考えられます。ただ、500㎜以上の雨とかは今のところ予想されていませんので、そこまで警戒をしなくてもいいと思います。 今のところ、沖縄と小笠原に関しては荒れた天気が週末から来週にかけてなるということで気をつけてください。 (『めざまし8』 2024年5月24日放送より)
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