神戸・友が丘中生らヘビの大絵馬制作 綱敷天満宮に奉納 幅2.7メートル、3カ月余りかけ
友が丘中学校(神戸市須磨区友が丘7)美術部の生徒らが、来年のえと「巳(み)」にちなんだヘビの大絵馬を制作して綱敷天満宮(同区天神町2)に奉納し、14日、除幕式に臨んだ。高さ約1.8メートル、幅約2.7メートルのベニヤ板にアクリル絵の具で色鮮やかに描き、訪れる人の目を引いている。 【写真】しめ飾りをしている車、最近見たことありますか? かつてはお正月の風物詩… 同部顧問の知人で姫路市の宮大工、横田洋幸さん(64)が制作を提案した。「須磨の天神さま」として親しまれる綱敷天満宮に設置できることになり、部員22人が携わって8月から3カ月余りかけて仕立てた。 3年の池上更さん(15)はデザインを担当し、縁起がいいとされる白いヘビと太陽、雲を配した。天満宮に祭られる学問の神にあやかれるようにと「学」の文字を入れ、美術部以外も受験を控えた3年の出席者全員がうろこを塗った。 うろこは白を基調に、1枚ずつ別の色を混ぜて立体感を出した。描く途中、何度も離れた場所から眺めて見栄えを調整したという。 池上さんは「かっこよくてつつましいヘビになった」、綱敷天満宮の久野木晶子さん(52)は「上手に描いてもらい、いい年を迎えられそう」とうれしそうだった。(佐伯竜一)