右ひざは「100%に近い」 山下美夢有が“復帰戦”で日本女子オープン初制覇に照準
◇国内女子メジャー◇日本女子オープンゴルフ選手権 事前(24日)◇大利根CC 西コース(茨城)◇6845yd(パー72) 【画像】安田祐香の初優勝ギア 前週「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」を欠場した山下美夢有は国内メジャーが復帰戦となる。欠場理由とした右ひざの痛みについて「ちょっと違和感があって、その状態でスイングするのも変な感じだった。病院でしっかりと診てもらいたかったこともあって、身体を優先して休みました」と説明。地元大阪で診察を受けた後はじっくり安静にし、23日(月)に練習を再開した。 回復具合は100%に近いと話し、この日もプロアマで18ホールを回った。すでに思考は目の前のタフなコースをどう攻略するかに切り替わっている。「ほとんどのミドルホールが400yd超えで距離が長いですし、グリーン周りのラフも深い。ドッグレッグもある」。6845yd(パー72)の総距離は大会史上最長。開幕前の計測でコースレーティングは「80.6」と発表された。 今季はパーセーブ率92.1509%を記録し、日本ツアーで最もボギーを打たない選手である山下。優勝こそないが、直近の「住友生命レディス東海クラシック」を含めてノーボギーで終えた試合が3大会もある。セッティングのハードさにおいて一線を画すナショナルオープンでも、鉄壁のスタイルを貫くつもりだ。 「いつもよりボギーを受け入れる戦いになるか」との質問にも首を縦には振らない。「優勝争いというか、上位で戦うにあたって、やっぱりボギーを簡単に打ってはいけない。ボギーを打たないというのは目標にしているというか、それが一番大事かな。セッティングがどうであれ、やることは同じかなと思う。ミスをしっかりリカバリーできるようにしていけたら」 アマチュアとして出場した2018年を含め、過去5大会で22年の3位が最高成績。「やっぱりメジャー大会というのもあって、この女子オープンで優勝したい気持ちがあった。なかなか悔しい結果で終わってしまうことも多くて、『今年こそは』っていうか、優勝争いできるように頑張りたいです」と頂点を見据えた。(茨城県坂東市/亀山泰宏)