セーヌ川を泳いだベルギー選手は「嘔吐と下痢が3日間続いた」 体調不良者が複数出るも水質が原因かは分からず【パリ五輪事件簿】
パリ五輪が閉幕した。トライアスロンではセーヌ川の水質問題が不安視され、競技を終えた選手が体調不良を訴えるなどした。 【画像】エアコンなしの質素なデザイン? パリ五輪選手村の全容をチェック 7月31日に行われたトライアスロン女子に出場したベルギーのクレア・ミシェルは38位でフィニッシュしたものの、その後、体調を崩してしまい、ベルギーチームは8月5日に行われた混合リレーを棄権する決断を下した。 ミシェルは後に自身のインスタグラムで「最近、メディアで相反する情報が多く流れているので、いくつかはっきりさせておきたいことがあります」と投稿し、「まず第一に、ベルギーの医療チームとオリンピック選手村の総合診療所の素晴らしいボランティアの医師と看護師の両方による素晴らしい医療のおかげで、私は徐々に良くなり、今日ベルギーに帰国しました」と報告。 さらに「血液検査の結果、(大腸菌ではなく)ウイルスに感染していることがわかりました。嘔吐と下痢が3日間続いたあと、(胃が)かなり空っぽになった」とし、「日曜日、私は結局、より重大な治療が必要となり、クリニックで一日を過ごしました」と、当時の過酷な状況について赤裸々に伝えた。 回復したものの「私の心は何よりもまず、仲間がレースのチャンスを失ってしまったことにあります」と、混合リレーを棄権せざるを得なくなり、仲間がレースに出場できなかったことがショックだったようだ。 ミシェル以外に他の国の選手も体調不良を訴える選手が出たが、セーヌ川の水質が直接原因だったかどうかは明らかになっていない。この件は引き続き、8月末から始まるパラリンピックでも議論を呼びそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]