公式戦2連敗&直近3試合で9失点…レアル指揮官アンチェロッティ「心配すべきこと」「急速に崩れ落ちた」
UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)のリーグフェーズ第4節が5日に行われ、レアル・マドリーはホームでミランに1-3で敗れた。カルロ・アンチェロッティ監督のコメントをアメリカ『ESPN』が伝えている。 【写真】ジダンとフィーゴに“削られる”日本人に再脚光「すげえ構図」「2人がかりで止めようとしてる」 レアルは前半12分にミランの左CKからDFマリック・ティアウに先制点を許すと、同23分にFWビニシウス・ジュニオールのPK弾で追い付いたが、同39分に古巣戦のFWアルバロ・モラタに勝ち越しゴールを献上。後半28分にはMFティジャーニ・ラインデルスに3点目を決められ、今大会初の連勝はお預けとなった。 アンチェロッティ監督は試合後、「チームの出来が良くないので、心配すべきことだ」と懸念を示し、「もっと堅実で、コンパクトである必要がある。我々は多くのゴールを許してしまっている」と振り返っている。 レアルは10月26日のラ・リーガ第11節でバルセロナとのエル・クラシコに臨み、0-4で大敗。今月2日の第12節バレンシア戦は延期となり、今回のミラン戦は中9日だったが、公式戦2連敗を喫した。 ラ・リーガでは首位バルセロナと9ポイント差の2位。欧州CLでは第4節1日目を終えて決勝トーナメントプレーオフに回る17位に沈んでいる。 アンチェロッティ監督は「忍耐があるかないかの問題ではなく、ピッチ上の現実が全てだ。我々には何かが足りていない」と受け止め、「この瞬間に不安があるのは普通だ。長い夜になるが、改善するために皆で考える必要がある」とコメント。「我々は(直近の公式戦3試合で)9ゴールも許しており、堅実さが売りだったチームにとっては多すぎる」と指摘した。 レアルはミラン戦で4-4-2を採用し、2トップにビニシウスとFWキリアン・ムバッペを配置。アンチェロッティ監督は、前線に据えた攻撃陣が問題ではないと言及している。 「チャンスはたくさん作った。私にとっての問題はそれではない。恐らく決定力が足りなかったが、最大の問題は相手が簡単にチャンスを作れてしまうことだ」 「堅実でない時は、もっと組織的である必要がある。選手たちが怠けているとは言えないが、現時点では効果的に連携できていない」 また、ムバッペの加入でドレッシングルームの雰囲気が悪くなったという意見に対しては「いや、ロッカールームは健全だ」と否定。「批判は多いだろう。我々の態度やトレーニングについてもね。批判を受け入れなければならない。今は上手くいっていない。もっと良くしたい」と語り、次のように続けた。 「毎年、苦しい時期があり、奮闘し、考える必要がある。何が正常でないかと言えば、このチームが良い流れに乗り、急速に崩れ落ちたことだ。これはサッカーの一部だ。全てが完璧だと思った時に失敗するが、サッカーの良いところはそこから立ち上がれることだ」 レアルは9日のラ・リーガ第13節オサスナ戦、24日の第14節レガネス戦を挟み、27日の欧州CLリーグフェーズ第5節でリバプールの本拠地に乗り込む。