スペインのサバデル銀行取締役会、BBVAの買収提案を拒否
(ブルームバーグ): スペインのサバデル銀行は、同業のバンコ・ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)による買収提案を拒否した。
サバデルは6日、当局に提出した文書で「提案の詳細な評価に基づき、取締役会は当社と株主にとって最善の利益にならないとの結論を下した。従ってBBVAの提案を拒否した」と説明。「提案はサバデルの将来性と単独での成長見通しを著しく過小評価している」と続けた。
BBVAは先週、サバデルに買収交渉の開始について予想外の提案を行っていた。提案はサバデルを4月29日の株価終値に30%上乗せした約120億ユーロ(約2兆円)と評価し、全額株式交換により買収する内容だった。
買収が成立すれば、統合後の銀行の資産は1兆ユーロを超え、合計の時価総額は約700億ユーロと、同国の銀行最大手サンタンデール銀行に匹敵する規模になるはずだった。
7日のマドリード株式市場で、BBVAの株価は一時2.4%高と反発。同社株は4月30日の買収打診以来、約8%下げていた。
サバデルは6日の発表文で、BBVAの株価急落が提案への「不透明性を強めている」とも指摘した。
原題:Sabadell’s Board Rejects BBVA’s Latest Takeover Approach (3)(抜粋)
--取材協力:Tom Metcalf.
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Macarena Munoz Montijano, Jorge Zuloaga