2月22日は「竹島の日」 竹島問題は今どうなっている?
2012年には李前大統領が竹島上陸
しかし、この問題をめぐる日韓のこじれた関係を立て直すのは容易なことではありません。2012年8月には、当時の韓国・李明博大統領が竹島に上陸。日本側は反発を強め、国際司法裁判所への合意付託などを提案しましたが、韓国側は拒否しています。そもそも、第2次安倍政権が発足して以降、日韓の首脳会談は一度も開かれていません。また、朴槿恵大統領は諸外国の首脳に歴史問題をめぐる日本の立場を批判して回るなど、反日姿勢をエスカレートさせています。3月下旬にはオランダのハーグで核安全保障サミットがあり、秋には北京でAPEC首脳会議も行われますが、いまのところ日韓首脳会談の実現のめどはまったく立っていません。 竹島は韓国による実効支配が続いている状態です。ですから、竹島は日本固有の領土であるという主張はしっかり行っていかなければなりません。ただ一方で、相手の主張にもちゃんと耳を傾ける、そうした「大人の対応」も求められているのかもしれません。日韓の関係改善の糸口を見つけられるかどうか、安倍首相の外交手腕が問われそうです。 (真屋キヨシ/清談社)