「小泉進次郎氏」優勢を揺るがす“波乱”の要素とは 元議員秘書が明かす「総裁選」ウラ事情…「自民党が大変なのは進次郎総理の誕生後かもしれません」
小泉内閣の不安材料
総裁選では衆議院の解散時期も争点の一つになっているが、大方の予想では、新たな代表が決まり次第、早々に解散し、総選挙に突入すると言われている。 「もし年内に選挙が行われたとしても、自民党が大きく議席を伸ばすことも、政権を奪われるほどの大敗もないでしょうから、選挙後には自民党総裁がそのまま内閣総理大臣に就任し、人気の高い人材が揃う内閣で再起を図る可能性が高いと思います。仮に小泉氏が首相となった場合、実力やキャリアの浅さを指摘する意見も聞かれますが、氏の周囲には優秀な人材が多く配置されていますし、地元の議員との関係性も深い。小泉氏の強みでもある多くの人材を味方にできる人間性を生かした国政運営を行うことになるでしょう」 と元秘書は一定の評価を示しながら、不安材料についても指摘する。 「高い支持率での船出を迎えることになると思いますが、それが長く続くかどうかはわかりません。特に同時期に行われている立憲民主党の代表に野田佳彦氏が就任した場合は、注意が必要かもしれません。他の代表候補は政権批判を繰り返しながら党首討論に挑んでくることが推測されますが、保守寄りの野田氏は小泉氏とスタンスも近く、経験も豊富。真っ向勝負になった時にキャリアの差が出てしまう状況は起こりうると思います。そのような状況をいかに回避していくのかが新体制でのスタートを切ろうとしている自民党の今後を占うのではないでしょうか?」 事実上の日本のリーダーを決めることとなる自由民主党の総裁選は27日に開票を迎える。暗い話題の多い日本の光となれるのか。投票によって選ばれる新たなリーダーの手腕にも期待したい。 ライター・白鳥純一 デイリー新潮編集部
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