【Fリーグ】2部降格で存続危機の北海道、元日本代表・室田祐希が現役復帰「昇格するために」
フットサルFリーグ2部のエスポラーダ北海道は11日、札幌市内で新体制会見を行った。 昨季限りでの現役引退を表明していた元日本代表FP室田祐希(32)が現役復帰し、会見に出席した。「昇格するために戻って来た。今季は昇格しか見ていない」と力強く語った。 室田が現役復帰を決めた理由がある。09年のFリーグ参入後初めて2部で戦う今季、クラブは存続危機に直面している。来季の1部復帰を果たせなければ、今季限りでの廃部が検討されている。高校3年だった10年に加入した地元クラブのピンチを知り、「少しでも助けられたらと思い復帰した」。 一度競技から離れ、精神的にも肉体的にも再び立ち上がるのは簡単ではなかった。それでも「エスポラーダに入りたいと言う北海道の子どもたちの夢を奪わないように」と、気持ちを奮い立たせる。 主力の移籍もあり、昨季から7選手がチームを離れ、8選手が昇格、新加入した。「ゼロからのスタート。新加入もいいトレーニングができていると思っている」と室田は手応えを口にする。 来季以降の現役続行などは「今は何も考えていない。エスポラーダをF1に上げることしか考えていない」と、まずは今季使命を全うする覚悟だ。【保坂果那】