あわてるなリーフもエルグランドも出る!? ホンダ日産統合後の[激震]はしばらく先?
経営統合に向けた検討に関する合意を結んだとして会見を行ったホンダ、日産、三菱自動車の3社。その中でホンダの三部社長は「統合の効果が出るのは2030年手前」とコメントした。であればこのところ悲観的に扱われがちだった日産車も、当面存続する可能性が高い。リーフもエルグランドも予定通り発売されるんじゃね? 【画像ギャラリー】日産ファンよ諦めるな。近々登場予定のクルマはこれ!(9枚) 文:ベストカーWeb編集部/写真:日産自動車、ベストカーWeb編集部
■統合の本格的な効果は2030年以降
2024年12月23日夕刻に行われたホンダ、日産、三菱自動車3社の会見。質疑に応える形でホンダの三部社長は「統合によるシナジーの始まりは2030年手前、本格的な効果は2030年以降に生まれる」とコメントした。 併せて日産の内田社長は、「2026年までに年間350万台の販売でも持続可能な収益性とキャッシュを確保できる会社を目指す」というターンアラウンドについては、やり遂げると明言し、2024年3月に発表した中期経営計画「The Arc」についても諦めていないことを伺わせた。 こうした状況を考えると、とかく悲観的な見方をなされてきた日産車も、少なくとも2030年程度までは独自の存在感をアピールするのではないかという予想が成り立つ。
■リーフもエルグランドも予定通り出る!?
日産が近い将来日本で発表するクルマとしては、まず2025年中に新型リーフと北米で発売済みのキックスがあり、さらに2026年にはエルグランドが復活するという情報が流れてきた。 こうしたクルマたちは発売予定が遅いモデルほど存在が危うく見られてきたが、すでに開発が終盤にあるか、佳境に差し掛かっているクルマについては、経営統合の影響を受けることなく発売されるとみていいのではなかろうか。 いっぽう日産が2023年のジャパンモビリティショーで公開したハイパーパンクやハイパーアーバンといった開発が序盤にあるクルマたちは、電動車という素性からも、再構築を促される可能性が高いとみる。 ホンダの三部社長は会見で「(今回の統合が)相互に尊重しあうことを確認した」とも述べた。それはつまり、パワーユニットやソフトウェアの共通化は進めつつも、ホンダと日産、それぞれのファンが納得できるようなクルマ作りを目指すということだろう。 日産ファンは落胆することはない。統合の行方を期待を持って見守ろう!