ロンドン滞在日記:家探し編 ロンドンはシェアハウスが一般的
家の探し方
家探しをするやり方としてはいくつかありますが、一番メジャーなのは「spare room」や「mixB」を使うやり方です。spare roomは現地の人からの募集が多く、mixBは日本人からの募集が多いです。自分の言語スキルや状況に応じて使い分けるのが正解かもしれません。 また、すでにロンドンに知り合いがいる場合には、空き部屋情報がないかどうか聞いてみるのが一番良いと思います。みんな部屋探しに苦労しているので、情報交換が盛んで、インスタグラムのストーリーでは空き部屋の情報がよくシェアされているため、知り合い伝いでサイトに載らない良物件に出会えることがあります。 意外と見落としがちな、個人的に物件でチェックすべきだと思うポイント1位はシャワーの水圧。ロンドンは古い物件が多く、「せせらぎ?」というくらい、水圧が極端に弱い場合があるので、入居前に確認しましょう!
移住後2ヶ月半。ケチャップ事件からの立ち直りと気付き
住む環境って本当に大事ですよね。環境により関わる人が変わったことで、自分の中にも変化があった気がします。 家族が日本にいる状況で、異国の地に住むことは自分の中でも大きな決断で、最初はホームシックに苦しめられていました。大学生でロンドンに短期留学した時は、とにかく楽しい!しかなくて、目に映るもの全てが新鮮で仕方がなく、羽が生えて毎日1cm地面から浮遊して過ごしているような日々だったのに。社会人経験を積んでからの海外生活は、どこか寄る辺が無いような、目的がなければならないような、そんな気持ちにさせられます。「なんでこの土地にいるんだっけ」と、鼠色の空を見上げながら歩いていたら、ケチャップの割れた瓶を蹴ってしまい(なぜ落ちていたのか今だにわからない)、左足がケチャップまみれになってかなりしょんぼりしたこともありました。今はそんな時期も過ぎて開き直り、「目の前の仕事を頑張っていたら、まあ何とかなるだろう」と、新しい環境とこれから新しく出会える人がいることに胸を膨らませています。 私は今ある夫婦とシェアをして暮らしているのですが、今まで全く知らなかった人たちと生活するのは人生初めての経験で、とても面白いです。家族と住むことや一人暮らしをすることよりも何となく背筋が伸びる感じがして、凝った料理を作ってみたり(庶民派の皮を被って実は割と工程が多いことに気づき、作っている途中で呆然とし始めたキンパ)、ジャージではなくてお気に入りのパジャマ(深いグリーンのコットン生地)を着てみたりします。毎朝出かける前に小さな会話をしたり、同居人が流している、今まで聞いていなかった音楽に耳を傾けて、自分がそれを好きになったりすることも楽しいです(Big thief の Paul という曲だった)。 「どこにいるかだけじゃなくて、誰といるかってすごく大切なことだよね」と、最近電話をした、ロンドンに来る過程でたくさん助けてくれた昔からの友人が言っていました。これからどの土地に住んでいても、自分と縁があって一緒にいてくれて、その時の感情や思想を交換し合える人たちを精いっぱい大切にしたい。そのことが結果的に自分を良い方向に変えてくれたらいいな、とロンドンの曇り空の下、暖かい家の中で考えています。 Erina Kubo 東京都出身。上智大学英文学科卒業。都内百貨店で企画・セールスなどを担当した後、日本ブランドの海外セールスとして活動。ライター業にも従事する。2024年9月からロンドン生活開始。