パリサーが東京建物株を取得、ヒューリック株などの売却求める
Shinichi Uchida [東京 23日 ロイター] - 英投資ファンドのパリサー・キャピタルは22日、東京建物株1.5%を保有していることを明らかにし、東京建物に対し相乗効果の低い保有株や不動産などの売却を通じたガバナンス向上を求めた。対策の実施により株価は少なくとも65%上昇する余地があるとの見方を示した。 パリサー創業者のジェームズ・スミス氏が、ニューヨーク市内で開かれたイベントで話した。スミス氏は東京建物に対し、保有するヒューリック株などの売却を求めた。 東京建物はヒューリックの第4位株主。2023年12月末の持ち株比率は5.31%だった。東京建物は安田財閥の創始者、安田善次郎氏が1896年に設立。ヒューリックも、旧富士銀行の不動産関連業務を起源としている。東京建物の有価証券報告書では、ヒューリック株保有について「ビル事業における不動産取引および共同事業等を維持・強化して企業価値向上に資する」と説明している。